清原和博さん 藤川球児との“火の玉対決”は「ほぼ三振。バットが下を通るの分かる」心まで折られた

[ 2020年9月3日 16:47 ]

05年4月、藤川(手前)から空振りの三振に打ち取られる清原
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 ニッポン放送の特別企画「ショウアップナイタースペシャル 佐々木主浩と清原和博の『みんなのプロ野球!』」が3日に生放送され、元メジャーリーガーで野球解説者の佐々木主浩さん(52)、清原和博さん(53)の“親友コンビ”がそろって出演。同学年で、仲良しならではの楽しいトークを繰り広げた。

 佐々木さんは2005年シーズンを最後に、清原さんは2008年限りでそれぞれ現役を引退したが、今季限りでの現役引退を発表した阪神・藤川球児投手(40)について聞かれると、佐々木さんは「最初にクローザーで出てポンポンとやられた時に、多分それで決めたんじゃないかなと思いますけどね。ただ、藤川くんぐらいの選手になると自分が決めないといけないんですよね。球団からどうのこうのじゃなくて。だから非常に勇気のいる決断だと思うし、残りシーズン頑張ってほしいな」とエール。

 続いてコメントを求められた清原さんは「色々なこともありましたけれども、本当に素晴らしいクローザーとして。僕がジャイアンツ時代に何度も対決しましたけど、ほぼ三振だったと思うんですけどね」と“因縁の相手”との打席を回想。分かってても空振りしてしまう藤川の威力ある高め直球について「あの『火の玉ストレート』っていう名前つけたのは僕なんですよ」と“名付け親”であることを明かし「バットが(ボールの)下を通るの分かるんですよ。ボールが浮いてきて。直球狙ってるんですけど、自分のバットが下をくぐってしまうっていう…。まさに『火の玉』って動くじゃないですか。ああいう感じで。だから打とうとしても打てなかったんですよ。分かってて、ストレートって」とし「心まで折られますね。大魔神(佐々木さん)と一緒で」とバッター心理を明かした。

 「セ・リーグで印象に残ってるのは大魔神は別格ですけど、年下で直球勝負挑んできたっていうのは本当に藤川くんだけだと思いますね」としみじみ話した清原さん。ここで「だいたいね、この口に乗っちゃうんですよ、みんな」と割って入った佐々木さんが「『おい、まっすぐ投げて来いよ』って言って(それに応えると)まっすぐいくとだいたいみんな打たれるんですよ。伊良部(秀輝)にしたって、野茂(英雄)にしたって、(松坂)大輔にしたって。(清原さんは)そうやってまっすぐだけ打ちたいタイプなんですよ。でも、それでも打てなかったんですよ。藤川のな、まっすぐはな?」と補足すると、清原さんは「打てなかったですねぇ…」と懐かしそうに話した。

 この流れで佐々木さんは清原さんとの対戦時を回想。清原さんの望むストレート勝負に乗っかると打たれるリスクが高いため「谷繁(元信)に首振ることなく。まっすぐだけっていう感情が入っちゃうから谷繁任せです。思うつぼになっちゃうから」とし、初対戦時には自慢の速球なしの全球フォークボールで勝負したとし「『マジかよ』って顔された」と大笑いしていた。

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2020年9月3日のニュース