大野豊氏　相手ミスにつけ込むカープらしい得点　未勝利K・ジョンソンへの援護も期待

セ・リーグ   広島9－5中日 （ 2020年9月2日    ナゴヤドーム ）

＜中・広（14）＞8回無死二、三塁、田中は右前適時打を放つ（撮影・椎名　航）
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　【大野豊　視点】8回の攻撃は広島らしい得点の取り方だった。先頭の松山の左前打から四球で好機を広げ会沢、田中広の連続適時打に捕逸で3得点。四球を含めた相手ミスに絡んで得点する、いい攻めだった。6―0から1点差に詰め寄られ嫌な雰囲気になりつつあっただけに、非常に大きな3点で、不安の残る救援陣にも好影響を与えた。 【試合結果】

　4回も連打に四球で満塁とし会沢が満塁弾。初回の2者連続アーチによる2点も含め、打線がつながっての1イニング複数得点は、評価していい。「会沢さまさま」だが、先発した野村に勝ちが付いたこともよかった。

　ただ、借金はまだ6あり9月反攻には「打ち勝つ」野球でチームに勢いをつけることが必要だ。3日は、未勝利のK・ジョンソンが先発する。打線がこの日同様に援護して勝ち星を付けてあげれば、流れが変わるはずだ。