大野豊氏が提言 広島 K・ジョンソンは「表情から出る気が弱い」 不振は心技両面に起因

[ 2020年8月18日 05:38 ]

20日の対DeNA3戦目に先発予定のジョンソン
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 広島は、18日から本拠地でDeNA3連戦。20日に先発予定のクリス・ジョンソン投手(35)は今季初星を目指して調整に励んだ。開幕から登板7試合で0勝4敗、防御率5・70の不振。来日5年で57勝を誇る超優良助っ人が、本来の力を発揮するには何が必要なのか。球団OBで本紙評論家の大野豊氏は「表情の気が弱い」とし、メンタルと技術面の修正点を指摘した。(構成・江尾 卓也)

 スタートをつまずくことはあっても、登板7試合未勝利はそれにしても長すぎる。チームがなかなか乗り切れない一要因。ちまたでは女房役を取り沙汰されるが、投球を見る限り、会沢や石原慶ではなくK・ジョンソン個人の問題だと思う。

 典型例が、右打者へのカットボールだ。威力が弱く切れがない上に、制球も甘く狙った所に投げ切れない。いい時は下半身から力が湧き上がり、腕が遅れてビュッとくるイメージ。だが、今は投球フォームに粘りが無く、打者にはボールが見やすい投げ方に映る。

 加えて、メンタルの問題もある。四球から突然崩れる悪癖。ストライクボールの判定にイライラすると、自分が損をすることは分かっているはずだ。今までは技術でカバーできたが、今季はそれもできていない。いわば、心技両面に起因する苦境。チームとしては一番困るパターンだ。

 では、どうするか。

 彼はどんな思いで日々を過ごし、どんな心境で試合に臨んでいるのだろう。勝ちたい気持ちは当然あるはず。本人が課題を課題として認識していればいいが、そうでないなら本来の投球を引き出すために、しっかり話し合うことが大事になる。

 技術面では上半身よりも下半身の粘り。ショートダッシュで体に切れを出すなど、登板間にできる工夫は多々ある。いい時と比べると、ボールの質が落ちているのは明らかだ。担当コーチが助言しているとは思うが、聞く耳を持って行動に移すか否かは本人次第。冷静になって受け入れることも必要だろう。

 表情に「気」を出してほしい。いい顔なのに、今はいい顔をしていない。表情から出る「気」も弱い。抜群の実績を持ち、好投手の名をほしいままにしてきた。1つ勝てば、あるいは何かのきっかけで、変わる可能性は十分ある。残り72試合。試練を乗り越え、本来の投球でチームを勝利に導いてほしい。(本紙評論家)

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