阪神　助っ人の層の厚さ見せつけた！サンズ　先制打＆押し出しV四球

セ・リーグ   阪神11―3中日 （ 2020年7月19日    甲子園 ）

＜神・中＞8回、サンズは右中間二塁打を放つ（撮影・北條　貴史）
Photo By スポニチ

　今年の阪神助っ人陣は、層が厚すぎる！　2軍調整中のマルテに続き、ボーアまでが欠場した一戦。心配ご無用とばかりに躍動したのはサンズだ。

　「（ボーア不在は）もちろん残念ではありましたけど、自分としてやることは変わらない。こうして3番を打たせてもらう以上、そして前の選手が塁に出た以上は、還すのが仕事。自分の仕事をすることを心がけました」

　初回から存在感を示した。無死一、二塁。ファウル4球などで粘った末に、フルカウントからの8球目をとらえた。中日先発・梅津のフォークを左前にはじき返し、先制点を叩き出した。

　同点に追いつかれた直後の4回は「つなぎ役」となった。1死満塁。相手の2番手・藤嶋からストレートの押し出し四球を選び、結果的に決勝点をもぎ取った。先頭で迎えた8回には右中間への二塁打で4得点の口火も切った。まさに一人三役とも言える2安打2打点1得点で、ボーア不在の穴を埋めた。

　昨季、韓国球界で打点王を獲得した実績を引っさげ、新加入。主に「6番・左翼」として地道に結果を積み重ねているが「3番」としても17日の中日戦で1安打2打点。この日も2安打2打点で計2試合で打率・375、4打点と結果を残している。持ち味の一つである打点も出場16試合で10打点に到達した。

　快勝後は福留とともにお立ち台に上がり、今季2つ目のトラッキー人形をゲットした。「子どもが2人いて、今は一つしかないトラッキーを一日ごとに交代で一緒に寝ているんですけど、これでケンカしなくて済むので助かりました」。最後まで虎党を沸かせた。（惟任　貴信）