瀬田工・小辻 13K奪三振ショー 直球キレキレ167球1失点完投

[ 2020年7月20日 05:30 ]

滋賀大会1回戦   瀬田工5―1国際情報 ( 2020年7月19日    皇子山 )

<国際情報・瀬田工>先発し力投する瀬田工・小辻
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 颯爽(さっそう)と167球を投げ抜いた。瀬田工の小辻は、8回に足をつるアクシデントに見舞われながら苦しさなど微塵も見せず、9回も涼しい顔で連続三振を奪うなど3人で締めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で実戦不足から8四球を与えたが、2安打1失点完投。145キロを計測した生命線の外角低め直球は痛打されることなく、13三振を奪った。

 「変化球は(ストライクが)入ってなかったですが、ストレートは良かった。次回までに体の開き、抜け球を修正したい」
 2回までに5奪三振と上々の立ち上がり。4回に四球と暴投など無安打で失点したが、6回以降は無安打で最後まで相手打線を寄せ付けなかった。

 同校OBには、82年春に甲子園出場を果たし「トレンディーエース」として日本ハムなどでも活躍するなど通算127勝をあげた西崎幸広がいる。小辻自身は1メートル81、82キロのがっしりとした体型で細身ではないが、丸刈り禁止の同校野球部において、さわやかな髪型などは昨今の潮流に乗った“トレンディー”そのものだ。

 この日は阪神など4球団が視察。西武の潮崎哲也編成グループディレクターは「体が強そうだし、根性もありそう」と将来性を高く評価した。

 「入学したときは、自分でもここまで来られるとは思っていなかった」と謙遜するが、最速は147キロを計測するまでになった。打撃でも高校通算11本塁打で4番も務めるなどセンス抜群な「令和のトレンディーエース」が狙うのは頂点だけだ。(北野 将市)

 ◆小辻 鷹仁(こつじ・たかと)2003年(平15)2月10日生まれ、滋賀県栗東市出身の17歳。葉山小2年から葉山ウインズで野球を始める。葉山中では大津北リトルシニアに所属。瀬田工では1年夏からベンチ入りし2年春からエース。1メートル81、82キロ。右投げ右打ち。

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2020年7月20日のニュース