“九州のアルテューベ”明豊・布施がダメ押し2ラン 小柄でも高校通算29号「コンパクトに振った」

[ 2020年7月19日 05:30 ]

大分大会2回戦   明豊6―2日田林工 ( 2020年7月18日 )

<明豊・日田林工>6回に2ランを放った布施(右)
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 快音を残し、打球は左中間の芝生席で弾んだ。明豊(大分)の3番・布施心海外野手(3年)の打棒がさく裂したのは3点リードの6回1死二塁。初球の直球を捉え、高校通算29本目となる2ラン。夏初戦の勝利を呼び込み、「とにかくつなごうと思った。コンパクトに振った結果です」と満足そうに振り返った。

 1―1の3回無死一、三塁では、三塁線をしぶとく破る勝ち越し二塁打を放った。「夏はどんな形でも1点取れたらいいので。打点がついて、3番として楽になった」。打席にリラックスして入り、本塁打という最高の結果につなげた。

 4強入りした昨春センバツでは4試合に出場し、横浜との1回戦では及川(現阪神)から適時打を放った好打者。その帽子には憧れの打者の名前が記されている。1メートル68と小柄ながら首位打者3度の大リーグ・アストロズのアルテューベ。「小さいけどホームランも打てる。動画も見ます」。1メートル71と似た体格で打撃を参考にしている。2安打3打点の活躍に、川崎絢平監督は「布施は打線のキーマン。初戦でいい当たりが出たのは良かった」と評価した。

 この夏は記録員1人を入れた32人の3年生のみで戦う。「とにかくチームのために頑張りたい。優勝したい」と布施。大分王者となり、8月の甲子園交流試合の舞台に立つつもりだ。

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2020年7月19日のニュース