広島 34年ぶりの1イニング11安打 23安打19得点で爆勝 坂倉“初づくし”の4安打5打点

[ 2020年7月12日 05:30 ]

セ・リーグ   広島19―4中日 ( 2020年7月11日    ナゴヤD )

4安打すべて適時打と勝利に貢献した坂倉はガッツポーズ(撮影・椎名 航)
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 広島打線が記録的な爆発だ。11日の中日戦で今季最多の23安打19得点大勝。同点の3回に坂倉将吾捕手(22)の右前勝ち越し打が起点となって一挙9点、1イニング11安打は86年6月3日の大洋(現DeNA)戦以来34年ぶりの球団タイ記録だった。投げては床田寛樹投手(25)が6回3失点の粘投、うれしい今季初星を挙げた。

 打撃練習さながらの猛攻だった。97年7月17日と02年4月27日にマークした、ナゴヤドームの1試合最多得点14を大きく更新し、前夜サヨナラ負けの悪夢を払しょくする23安打、19得点の大勝劇。坂倉の“初づくし”の活躍がキラリと光った。

 「必死に食らいついて後ろにつなぐ意識だけ。いい結果になって本当によかったです」

 7番・捕手で今季3度目のスタメン出場。同点の3回に放った勝ち越し打が打線を勢いづけた。3連打による無死満塁の好機で、カウント2―2からの高め直球を振り抜き、右前へ。この1本が、重くなりかけたベンチの空気を一変させた。

 以降はつるべ打ち。田中広、菊池涼の長短2点打など「H」ランプを立て続けに点灯させ、打者一巡で坂倉が放った右前2点打がイニング11本目の安打となった。86年6月3日の大洋(現DeNA)戦以来34年ぶりの球団タイ記録だった。

 「理想的なつながりだったね。1、2回のチャンスで点が取れず嫌な流れだったけど、3回は皆が意識を持って集中してくれた」

 ピレラが先頭弾を放った初回は1死二、三塁、2回も1死満塁を逃していた中で生まれた鮮やかな集中打。ゲン担ぎに、前日まで長袖だったアンダーシャツを半袖に替えて臨んだ佐々岡監督は、連敗脱出に貢献した坂倉ら攻撃陣を称えた。

 坂倉の活躍はプロ初の勝利打点にとどまらない。7、8回の好機でも適時打を放ち、これまたプロ初の猛打賞となる4安打5打点の大暴れ。さらに同期入団の床田をリードして今季初星に導き、自身にも先発マスクでうれしい初勝利が付いた。

 「自分ができることをやるしかないので、必死にやった。ベンチで話し合いながら何とかしのぎ、こういう結果になってよかった」
 打撃に定評のある高卒4年目の22歳。次代の正捕手奪取に向けても一歩を踏み出した。(江尾 卓也)

 ○…広島が3回に11安打で9得点の猛攻。イニング最多安打は西武が92年7月15日ダイエー戦の5回にマークした13安打。広島では86年6月3日大洋戦の9回に放った11安打に並ぶ34年ぶり2度目の球団記録になった。

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