阪神・ボーア バース再来弾!初の逆方向へ有観客1号 矢野監督「状態上がってきている」

[ 2020年7月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―4DeNA ( 2020年7月11日    甲子園 )

<神・D>2回無死二塁、左中間に2点本塁打を放ったボーアは指をさして生還 (撮影・奥 調)
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 阪神のジャスティン・ボーア内野手(32)が“バースの再来弾”を初披露した。11日のDeNA戦で難敵左腕の今永から左中間へ先制2ラン。4号にして初めて中堅から左方向へ打ち込んだ。有観客2戦目でファンの目の前でも初本塁打。痛恨の逆転敗戦で5連勝は消えても、猛虎を再加速させるアーチ量産に期待が高まる。

 史上最強の助っ人と称されたバースをほうふつさせる逆方向への一撃だった。ボーアの豪快なパワーを目の当たりにした虎党も立ち上がって歓声を上げた。

 2回無死二塁。カウント1―2から今永の真ん中低めのカットボールを左中間席へ打ち込んだ。おなじみのファイアボールはベンチ前で二塁走者だった大山に譲り、喜びをナインと分かち合った。
 「悠輔(大山)にファイアボールをお願いされたから、代わりにやってもらったよ」

 自画自賛の当たりは、やはり、バースと重なる。1985年の日本一に貢献し、通算202発の助っ人が在籍6年間で記録した甲子園91本塁打のうち、37%(34本)は逆方向への一発だった。開幕から18打席連続無安打の不振を経て尻上がりに調子を上げる姿も、16打席連続無安打のスタートだったバースと似ている。

 恐れるものは、もう何もない。4本塁打のうち3本は左腕から。左投手に対して打率・190でも、必殺の一撃があれば、もう苦手とは言わせない。8回2死一塁では国吉の150キロを左前打。逆方向への2安打で4試合ぶりの複数安打とし、5試合連続安打へ伸ばした。

 有観客になったことで前日10日には初めて家族を球場に招待。雨の中、ヘイリー夫人と、ユニホームを着た1歳のジミー君からの声援はしっかり耳に届いた。試合後にはわが子を抱き寄せ、応援に感謝。近くで支えてくれる心強い援軍に最高のプレゼントを贈った。

 矢野監督からも「完璧なホームランだったし、もう1本ヒットも出ているので、状態としては上がってきている」と頼れる働きぶりに改めて信頼を寄せられた。

 孤軍奮闘も勝利にはつながらず、試合終了の瞬間は天を仰いだ。逆転負けの悔しさが、胸の内を支配した。それでも今後に弾みをつける希望のアーチになった事は確かだ。この悔しさは次戦にぶつければいい。(長谷川 凡記)

 ≪左方向への本塁打は初≫ボーア(神)が2回に先制の4号2ラン。肩書付きの殊勲本塁打は2号から3本連続で、中堅より左方向への本塁打は初めて。ちなみに、バースは阪神在籍6年で甲子園球場で記録した91本塁打のうち約57%の52本(左翼37%=34本、中堅20%=18本)が中堅から左方向。特に86年は甲子園での25本中、15本を左翼へ運んでいる。

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