阪神・梅野 G倒テーマは「岡本の前」 好調4番の前に走者ためない!

[ 2020年7月8日 05:30 ]

<神・巨 雨天中止> スローイング練習をおこなう梅野(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 8日からの巨人2連戦の先発マスクが決定的な梅野が“岡本封じ”を見据え、その前を打つ上位3人を抑えることを先決テーマに掲げた。

 「打つべき球を打っていますし、とても勝負強いなという印象。ポイントになるからこそ、その前の1~3番をきっちり抑えることが大量失点を防ぐことにもつながると思います。1~3番も良い打者がそろいますが、状況や流れを見て失点を少なくし、捕手の仕事をまっとうしたいです」

 痛恨の3連敗を喫した開幕カードでは、計21失点。猛虎投手陣は強力打線の前に打ち砕かれた。特に4番・岡本には10打数5安打、打率・500、1本塁打、4打点と苦汁をなめさせられた。ここまで15試合での得点圏で12打数6安打、打率・500、6打点を誇り、首位独走のチームを、けん引する存在。ということは、そこを黙らせることができれば、勝機が見えると言える。

 実際、梅野がマスクをかぶって岡本を無安打に封じた開幕戦は、敗れたとはいえ3失点にとどめた。主砲に仕事をさせないことが、「G倒」への最短の近道というわけだ。理想は当然、本人に打たせないこと。だが「岡本の前」を抑えるだけでも、投手の重圧と大量失点の可能性を減らすことができる。

 とはいえ、過剰な意識も禁物。「ジャイアンツ打線だからといって、投手陣のスタイルを変えることはないです。確かに開幕は3連敗しましたが、開幕よりはチーム状態も良いと思いますし、自分たちのスタイルの守り勝つ野球ができれば勝利に近づくと思う」と言葉を続けた。

 今は開幕時よりもチーム状態が上向いており、舞台も本拠地・甲子園に移った。東京ドームとは、戦い方が変わってくる。相手に合わせるのではなく、自分たちの野球を貫くことが肝心。そのキーマンは、扇の要だ。 (惟任 貴信)

続きを表示

2020年7月8日のニュース