ソフトB・九鬼、プロ初安打が本塁打 初の先発マスクで“第二の故郷”熊本に勇気

[ 2020年7月6日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―5日本ハム ( 2020年7月5日    札幌D )

<日・ソ>3回無死、プロ初安打となる本塁打を放つ九鬼(撮影・高橋茂夫)
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 ソフトバンクの九鬼隆平捕手(21)は5日、日本ハム戦でプロ初の先発マスクをかぶり、3回の今季初打席でプロ初安打となるソロを放った。秀岳館高出身で長打力が魅力のプロ4年目。高校時代を過ごし、豪雨で被害が出ている熊本を励ます活躍を誓い、プロ1号をマークした。しかしチームの連勝は2でストップ。勝率5割復帰を逃し、悔しさも残る一戦となった。 試合結果

 喜びより悔しさの方が勝っていた。プロ4年目で初めて先発マスクを任され、3回にはプロ初安打となるソロを放った。しかし、チームは敗れて連勝が2でストップ。捕手としてチームを勝利へ導きたかった。

 「結果に満足することは一つもない。捕手としてスタメンマスクなら勝利が一番。勝ち切れなかったのは反省し次につなげたい」

 1―3の3回に先頭で迎えたプロ通算4打席目。今季初打席で会心の一打を放った。日本ハムのドラフト1位左腕・河野の142キロ内角高め直球を腰を回し捉えると、打球はライナーで左翼席に突き刺さった。「何とかしてやろうと気持ちで体がうまく反応し積極的に打てた」。受け取った記念球は大阪の両親に贈るつもりだ。

 “第二の故郷”を励まそうと活躍を誓っていた。高校3年間は豪雨により甚大な被害を受けている熊本の秀岳館(八代市)で汗を流した。16年には熊本地震で被災した経験もある。余震を恐れてヘルメットをかぶって寝た後、ボランティアしたこともある。試合前には「八代には感謝していますし、恩返しじゃないが、このタイミングはチャンス。いいところを見せたい」と話し、その思いを打球に乗せた。

 ただ、リード面では反省が多かった。先発した二保は5回まで毎回先頭打者を出す苦しい投球。要求し続けた武器のツーシームを見逃されて、スライダーなど他の変化球を狙い打ちされた。「相手の研究、リードはまだまだ。抑えられず、失点につながった」と悔やんだ。

 抜てきした工藤監督は「打てる捕手がいると大きい。リード面を勉強し、見て学んで次出たときは頑張ってくれたら」と期待を込めて課題を出した。「とにかく結果。一日も多く1軍でリードし、いつでも任される選手になりたい」と九鬼。勝てる捕手へ。強い自覚が芽生えた。

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