早く戻ってきて! 阪神・遥人が101日ぶり実戦登板で1回無失点 1軍復帰へまずは第一歩

[ 2020年7月4日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神2―2中日(7回裏降雨コールド) ( 2020年7月3日    ナゴヤ球場 )

<中日2軍・阪神2軍>雨の中、1回を無失点に抑えた高橋(撮影・椎名 航)
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 遅ればせながら、一歩を踏み出した。

 左肩のコンディション不良で2軍調整中の阪神・高橋が、ウエスタン・中日戦で6回に登板。3月24日のDeNAとの練習試合以来、101日ぶりの実戦で1回を1安打無失点に抑えた。

 「1イニング投げきれたんで良かったかなと思います。そんなにボールが良かったわけではないので」

 雨の勢いがさらに増し、マウンドもぬかるむ悪条件下での登板だった。先頭の岡林に対し初球が大きく抜け、感覚がつかみづらい中で左前打を許した。続く根尾への初球もすっぽ抜け思わず体をのけ反らせるほど。それでも、慌てることなく2球目のカットボールで二ゴロ併殺に仕留めた。

 「カット(ボール)はしっかりコースに投げきれたので良かったと思います」

 最後はルーキーの石川昂を真っすぐで平凡な中飛に打ち取った。最速は144キロ止まりだったが「しっかり修正はできたなと思います」とうなずいた。

 今季は西勇に続くローテーションの柱として期待されながら、4月15日からの自主練習期間に左肩の違和感を訴え、結果的に開幕に間に合わなかった。報告を受けた福原投手コーチは「(復帰は)早ければ早いほうがいいけど、ケガのこともあるので、いい形で帰ってきてくれたら」と焦らせるつもりはない。

 今後は徐々に投球回を伸ばしていく。「しっかり(状態を)上げていけるように頑張ります」。矢野阪神の巻き返しには背番号29の力が不可欠。確実に上昇曲線を描き、一日も早い「復活」を遂げる。 (阪井 日向)

 ▼阪神・香田2軍投手コーチ 内容的にはまだまだあんなもんじゃないと見てしまうけど、こんな状況(降雨)の中で、一つ投げられたことが収穫。

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