阪神・中田 虎初陣は消化不良の4回7安打3失点 初回に3点失い「立ち上がりがすべて」

[ 2020年6月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1-9DeNA ( 2020年6月28日    横浜 )

<D・神(3)> 4回3失点で降板した中田はベンチで戦況を見つめる(撮影・大森 寛明)
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 中田のタテジマでの初陣は消化不良に終わった。移籍後初登板初先発で4回7安打3失点で降板して敗戦投手。キャリア最多の勝ち星を挙げているDeNAとの抜群の相性を生かせなかった。

 「立ち上がりがすべてだったと思います」

 気合はむなしく空回りした。幸先よく1点の援護をもらった初回、無死二塁からソト、オースティンの大砲コンビをともに三ゴロに封じて2死までこぎ着けながら、佐野に左翼フェンス直撃の適時二塁打を浴びて同点。宮崎、戸柱にも連続適時打で計3失点を喫して簡単に逆転を許した。

 2回以降は配球にカーブを加えたことが功を奏し、相手打線に狙い球を絞らせなかった。走者を背負いながらも4回まで追加点を与えない投球を展開し、5回に代打を送られて80球で降板。尻上がりに調子を上げただけに「立ち上がりさえしのいでいれば、球数的にもっと長いイニングを投げることができたと思うので連戦が続く中で早くマウンドを降りてしまったことは申し訳ないですし、スゴく悔しいです」と肩を落とした。

 昨オフにソフトバンクから移籍し、両リーグを経験する38歳。過去15年間でDeNAからは球団別最多となる17勝を挙げていた。新天地でも“カモ”にしたかった相手に痛打を浴びて、苦い虎デビューになった。矢野監督は「ボール自体はいいのが来てたし、その後粘ったというのは評価できる。もう一回チャンスあるという球に俺は見えたんだけど」と次回の1軍登板を明言。味わった悔しさを次なる相手にぶつけて白星をもぎ取りたい。(遠藤 礼)

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2020年6月29日のニュース