DeNA 今年も大卒ルーキーが開幕ローテ入り!ドラ2・坂本 3回1安打零封で当確

[ 2020年6月14日 05:30 ]

練習試合   DeNA4―3中日 ( 2020年6月13日    ナゴヤD )

<中・D>力投する坂本(撮影・椎名 航)
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 今年もDeNAのルーキーが開幕ローテーションをつかみ取った。6回から2番手で登板したドラフト2位の坂本が、3回1安打無失点の好投。試合後、ラミレス監督は「90%くらいの確率で入ると思います」と合格切符を与えた。

 新型コロナウイルスの影響で練習試合が中断する前まで、左腕は実戦8イニング連続無失点と猛アピールを続けていた。しかし約2カ月の自粛期間を経て一変。5月28日の紅白戦で2回5失点、6月4日楽天戦では2回1失点も5四球を与え、指揮官から厳しい言葉を投げかけられた。

 歯車はどこで狂ってしまったのか。木塚投手コーチとともにフォームを見直し、体重移動の際は力を抜き、リリースの瞬間に一気に力を出す「脱力投法」を体に叩き込んだ。この日の最速は144キロながら直球で押し込み、無四球で、6回2死からの4連続を含む5奪三振。「無駄な力みを抜くこと。今日はそれで腕も楽に振れて、制球も良くなった」と晴れやかな笑顔も戻った。ラミレス監督も「いい意味で、前回とは全く違う投球をしてくれた」と喜び、開幕ローテーション6枠についても「100%決まっています」と断言した。

 チームは近年、大卒の新人投手が先発ローテーション入りして活躍を続けている。今季もその期待が膨らむ、この日の坂本の45球。第1関門を突破し「1年を通して活躍し続けることが目標。自分のベストなピッチングをし続けられるように頑張りたい」と、3カ月遅れで始まる初めてのシーズンを待ちわびた。(町田 利衣)

 ≪先輩に続けるか≫DeNAでは大卒の即戦力投手が1年目から活躍する「系譜」がある。駒大から15年ドラフト1位で入団した今永は、翌16年に8勝をマーク。16年ドラフト1位の浜口(神奈川大)は翌17年に2桁10勝を挙げた。17年ドラフト1位の東(立命大)は翌18年に11勝を挙げて新人王を受賞。18年ドラフト1位は右腕の上茶谷(東洋大)だったが、新人が開幕ローテーション入りするのは坂本で5年連続。左腕として先輩に続くことができるか。

 ▼坂本 裕哉(さかもと・ゆうや) 1997年(平9)7月28日生まれ、福岡県出身の22歳。1メートル80、85キロ。左投げ左打ち。 ☆球歴 玄洋小4年から軟式野球を始め、玄洋中時代に九州大会優勝。福岡大大濠では1年秋からベンチ入り。3年夏の県大会初戦に登板も甲子園出場なし。立命大では4年春にMVP、最優秀投手、ベストナインに輝き、優勝に貢献。19年ドラフト2位でDeNAに入団した。 ☆絶対音感 小学生低学年までピアノを習い、絶対音感を持つ。 ☆座右の銘 「磨穿鉄硯(ませんてっけん)」。一つの目標、意識を強く持ってそれを成し遂げるという意味で、グラブにも刺しゅうしている。 ☆好きな芸能人 橋本環奈 ☆部屋子 2学年上の東は立命大時代、寮で同部屋で過ごしていた。

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2020年6月14日のニュース