巨人・岡本 超特大2戦連発!看板の間にガツン!「しっかり振りにいけている」原監督も称賛

[ 2020年6月14日 05:30 ]

練習試合    巨人5―8日本ハム ( 2020年6月13日    東京D )

<巨・日>2回無死 ソロ本塁打を放つ巨人・岡本(撮影・白鳥 佳樹) 
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 巨人・岡本和真内野手(23)が13日の日本ハムとの練習試合の2回、東京ドームの左翼にある看板と看板の間に飛び込む特大アーチを放った。2戦連発となる推定飛距離140メートル弾で、19日の開幕を前に自身初の看板直撃予行となった。自慢のパワーと高い技術力を原辰徳監督(61)も絶賛。第89代4番が巨人の看板選手の自覚を胸に特別なシーズンに臨む。

 左右どちらかに数十センチずれていれば…文句なしの看板直撃弾だった。岡本が豪快に振り抜いた打球が、左翼席上段にある「キリン一番搾り」と「インターネットイニシアティブ」の看板の間にぶち当たる。推定飛距離140メートルの特大アーチだ。

 「点差があって、先頭だったので、出塁する気持ちで打席に入った。打席の中でしっかり振りにいけている」

 0―4の2回無死。杉浦の高めに浮いたフォークを呼び込み、思い切り引っ張った。高々と舞い上がった打球を日本ハム外野陣は見送るしかなかった。

 驚がくの2戦連発弾で、練習試合再開後の本塁打は3本目。6日は外角カットボールを右翼席へ、前日は低め直球を左翼席へ運んだ。緩い球は引っ張り、速球系は逆方向へ。原監督も「彼はどこでもいける。今日は遅いボールはレフト、みたいなね。そういうのはいいと思います」と技術の高さにうなった。

 巨人の4番を語る上で、一つのトピックとなるのが、東京ドームの看板直撃弾。最多は9本の松井秀喜、2位は6本の清原和博。公式戦ならば100万円が贈呈されるが、岡本は東京ドーム通算30本塁打ながら、看板弾はない。本人は「特に気にしたことはない」と話すが、こんな打撃を続けていけば、必ず出るはずだ。

 巨人の看板を背負う自覚も芽生えた。18年に21歳で第89代4番の座に就き、2年連続30本塁打も達成。昨年12月のハワイ優勝旅行中、ウエルカムパーティーで主将の坂本に壇上から名指しで「チーム第一でやれ」とハッパをかけられた。「僕がしっかりしてチームを引っ張っていかなくてはいけない。そういう意識をしっかり持てということだと思う」。個人より巨人。個人調整期間中には先輩の山本から求められ、打撃のアドバイスを送った。中心選手としての自覚の表れだった。

 この日は本塁打の後に3打席連続で四球で出塁。フォア・ザ・チームを体現した。4番で全試合出場するため「まずはケガをしない。その中で自分の仕事をしっかりできるようにしたい」と岡本。新型コロナウイルスの影響で3カ月遅れで開幕する今季、驚きのアーチでチームを何度も救ってくれるはずだ。(青森 正宣)

 ≪「看板弾」は松井が最多≫東京ドームでは昨季まで計105本の「看板弾」が生まれている。最多は松井秀喜の9本。自身初の看板弾は96年8月9日の中日戦で、初回に右翼後方のNECの看板に当てた。当時入団4年目の22歳だった。清原和博は6本で巨人時代に5本。西武時代の90年9月16日に1本放っている。高橋由伸は01年に3本をマークするなど計5本で、巨人の歴代4番がズラリと名を連ねている。

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