オリックス・ドラ3村西　開幕ローテ入りへ“準備万端”先発3回零封!西村監督「すばらしい投球」

練習試合   オリックス0-2ソフトバンク （ 2020年6月9日    ペイペイドーム ）

＜練習試合　ソ・オ＞オリックス先発の村西（撮影・中村達也）
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　期待に応える準備を整えた。開幕ローテーション入りが確実なオリックスのドラフト3位・村西が先発し3回1安打無失点。ソフトバンクの強力打線から4三振を奪い、登板が見込まれる23日ロッテ戦に向け順調な仕上がりを示した。

　「真っすぐが良かったので変化球を振らせることができたし、手応えはありました」

　初回1死一塁で、柳田と対峙しても冷静だった。フルカウントからスプリットで見逃し三振を奪うと、二盗を企図した一塁走者の今宮を捕手・若月がアウトにし三振併殺。2、3回はサイドから最速151キロの直球に、140キロ前後のスプリットを効果的に織り交ぜて的を絞らせず、無安打に封じた。

　西村監督は「素晴らしい投球。相手打者が打てそうな気がしなかった」と高評価。3回52球での降板に「（試合前に）伝えていた。今日みたいな投球をしてくれたら、どこに置くか。まだ先発と決めたわけではないので。この内容なら（先発でも）大丈夫かなということ」と新人のデータがライバル球団に流出することを少しでも防ごうと煙幕を張った。

　楽天との開幕3連戦の後は、同一カード6連戦が続く変則日程。開幕2カード目の初戦に先発すれば、球団新人では99年4月6日の近鉄戦に先発した川越以来21年ぶりとなる。村西は「（今後は）まだ何も聞いていませんが、全力で投げるだけなので、そこは変わらずに」と力を込めた。昨季、最下位からの巻き返しには、新たな戦力の台頭が不可欠だ。（湯澤　涼）