ソフトB・松田宣 恐怖心に打ち勝った!2打席連発「熱男~」で開幕へ弾み

[ 2020年6月10日 05:30 ]

練習試合   ソフトバンク2―0オリックス ( 2020年6月9日    ペイペイドーム )

<練習試合 ソ・オ>7回無死、左中間越えに2打席連続の本塁打を放ち「熱男」を叫び2本目と指を出す松田宣(撮影・中村達也)
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 今季もファンを熱くする。ソフトバンクは9日、ペイペイドームでオリックスと練習試合を行い、松田宣浩内野手(37)が5回、7回と2打席連続の本塁打で開幕へ勢いをつけた。3月20日以来のホームランで「熱男~!」も2度披露。無観客で始まる19日からのシーズンでも、元気な声を響かせる。

 松田宣は、左中間スタンドへ飛び込む大飛球を目で追った。1―0での7回先頭で増井の148キロ外角高め直球を強振。2打席連発となるソロ本塁打を放つと、仲間とエアタッチの後、無人の右翼席スタンドに向かって、この日2度目の「熱男~!」を叫んだ。

 「素直にバットが出て、打った瞬間入ったなと。開幕前に2本出たのはうれしい。1本が出ると違う。無観客ですがやっぱり“熱男”は、していきたいですね。はい!」

 最初の熱男は5回だ。5回先頭の第2打席で、沢田の143キロ内角直球を腰の回転で左翼スタンドへと運ぶ先制ソロ。「完璧に捉えることができた」と自画自賛した。当初のリーグ開幕日だった「3・20」の練習試合ロッテ戦(ペイペイドーム)以来となる本塁打。1試合2発は3月10日の巨人とのオープン戦(ペイペイドーム)以来。紅白戦含め、実戦で14試合ぶりにアーチを描いた。

 恐怖心も払いのけた。2日の練習試合オリックス戦(京セラドーム)。15年目で初の頭部死球を受け退場した。2試合を休み、5日の阪神戦(甲子園)で復帰。翌6日には先制の2点適時打を存在感をみせた。「当たって打てなくなったとか、それはダメ」と向かっていった。

 昨季開幕の西武戦(ヤフオクドーム)初打席で、チームのシーズン1号ソロを放ったのも松田宣だった。ソフトバンクは今季、松田宣とバレンティンが本塁打を打った際の「熱男~」&「ピーポー」の動画をファンから募集中。大型ビジョンで流す予定だ。

 グラブには極太の刺しゅうで「熱男」の2文字。最近は自身のことを「アツオ選手は…」とまで言う。熱さに“マッチ”したベテランは「皆さん(開幕へ)注目していると思うし、一打席、一球、一球の真剣勝負を見せられたら」と頼もしかった。(井上 満夫)

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2020年6月10日のニュース