楽天・浅村、4番GO砲!右中間上段へ自画自賛1号「完璧」

[ 2020年6月5日 05:30 ]

練習試合   楽天8―7DeNA ( 2020年6月4日    横浜 )

4回1死、浅村は右中間ソロ(撮影・小海途 良幹)
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 自分に厳しい男が珍しく自画自賛した。楽天・浅村の「今季1号」は、それほど見事だった。6―6の4回。この回からマウンドに上がった中川の初球をフルスイングした。外角寄りの151キロの直球を捉えた打球は、無人の右中間席上段へ。「完璧でした。久しぶりに良い形で打てました」。逆方向への強い打球は自身のバロメーター。強烈な練習試合初安打に「あのコースに打球が飛ぶということは、これから徐々に良くなっていくと思う」とうなずいた。

 昨季は主に3番に座った浅村を、三木新監督はオープン戦から4番で起用している。練習試合再開後も3試合連続で「4番・二塁」。指揮官は「打線の中心はやっぱり浅村。経験と実績がある。何の心配もしていない」と全幅の信頼を口にした上で「4番って“チームの顔”。そういう選手が良いのかなと思っている」と続けた。

 3月11日の西武戦を最後に先月いっぱいまで実戦から遠ざかっていた。春先には軽い腰の張りや体調不良を訴えたこともあったが、現在は万全のコンディションで試合感覚を取り戻している最中だ。「試合をこなしていけば試合モードになってくる。投手の球をもっと見れば大丈夫。ここからですね」と浅村。犬鷲軍団の新4番は「6・19」に向けてさらに爪を研ぐ。(重光 晋太郎)


 【師匠に続いた内田が千金打】浅村の「弟子」が試合を決めた。7―7の9回1死一、二塁。途中出場の内田が守護神・山崎の148キロの直球を中前に運んだ。今年1月の自主トレで浅村に師事し、打撃フォームもそっくりな将来の4番候補は「アピールしたい気持ちが強い中で、良い投手から打てたのは自信になる」。ビジターの練習試合が続くためにDeNA側に要望して先攻と後攻を入れ替えた特別ルールで実施され、珍しい敵地でのサヨナラ打となった。

 ▼楽天・津留崎(ドラフト3位ルーキーで4回から2番手で登板し、2回無安打無失点)主力打者を抑えられたのは自信になる。自分の投球をして開幕1軍に残れれば。

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