広島・佐々岡監督 待望の開幕へ「気持ちも新たに、しっかりと準備を」

[ 2020年5月26日 05:30 ]

広島・佐々岡監督
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 プロ野球は25日、オンラインで12球団代表者会議を開き、新型コロナウイルスの感染拡大により延期していた開幕日を6月19日に正式決定した。約3カ月遅れの開幕でレギュラーシーズンは120試合に削減。当面は無観客での開催で日程は近日中に発表される。この日、緊急事態宣言が全国で解除されたことを受け、国内プロスポーツの先陣を切る。広島・佐々岡真司監督(52)は指揮官として初めて迎えるシーズンに向け決意を新たにし、開幕投手が決定的な大瀬良大地投手(28)は泰然と調整を進める。

 当初の3月20日から約3カ月遅れの開幕が正式決定。指揮官として初のシーズンを迎える佐々岡監督の心は、自然と高ぶった。

 「はっきりとした日程が決まったので、気持ちも新たに、そこに向けてしっかりと準備をしていきたい」

 新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が延期された間の自主練習では、接触人数を減らすため首脳陣にも時差分離制が導入された。別班の練習は、休日を返上してマツダスタジアムの観客席から見守る日々に「一部の投手しか見られていない。監督なのかどうか分からなくなってきた」と冗談を口にしたこともあった。待望の本番まで1カ月弱、今月末に紅白戦2試合を予定するなど戦力の最終的な見極めに入る。

 一方で、2年連続の開幕投手が決定的な大瀬良はチーム練習後、正式決定前に報道陣に対応し「決まれば合わせるだけ。ベストなパフォーマンスを出せるようにやっていきたい」と開幕を見据えた。延期期間に“新球”シュートを試投するなど試行錯誤しながら前進を続けてきた。開幕カードの対戦相手はDeNAが有力だが「どこが相手でも戦うことに変わりはない。しっかりと自分の調整をして、万全の状態で臨めるようにしたい」と覚悟を決めた。

 田中広にとっては、選手会長として迎える初のシーズンが迫ってきた。「日程が決まったので、その日に向かって全力で調整するだけ。その中で、まだまだ油断できない状況なので、一人一人が自覚を持った行動をして、開幕に備えていきたい」。チーム練習が再開された21日の練習前の円陣で「一日一日を大切にしていこう」と訓示した。V奪還への戦いは、24日後に幕を開ける。(河合 洋介)

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2020年5月26日のニュース