レイズ・筒香 出身地橋本市と第2の故郷横浜市へ寄付「高校3年生を少しでも勇気づけられるように」

[ 2020年5月23日 05:30 ]

球児たちの特別な夏

1月12日、堺ビックボーイズの交流会に参加し、子供たちと触れ合った筒香
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 夢を失った球児たちをサポートする。レイズの筒香嘉智外野手(28)が22日、出身地の和歌山県橋本市と、横浜高とDeNA時代を過ごした神奈川県横浜市へ寄付する意向を表明した。新型コロナウイルス感染拡大により、第102回全国高校野球選手権など多くの大会が中止になったことを受けてのもの。最終学年の選手を集めた試合開催など、さまざまなプランを模索することになりそうだ。

 少しでも、球児たちに希望を与えたい――。筒香が、生まれ育った橋本市と高校時代から13年間過ごした横浜市のために、寄付することを決断した。

 「特に、高校3年生、中学3年生、小学6年生の選手の皆さんを少しでも勇気づけられるように活用いただければと願っています」

 現在は一時帰国し、国内でトレーニング中。20日に甲子園中止の一報にリアルタイムで触れた。自身は横浜高で1年春から4番を任され、2年の春夏に甲子園出場。勝者にも敗者にもなれない球児の心の痛みは、想像に耐えがたいものだった。

 「それぞれの立場で状況は違うと思いますが、今こそ知恵と勇気を出し合い、この状況を乗り越えていきましょう」と呼び掛けた。横浜地区に野球部のある高校は約70校。金額や活用方法の詳細は明かされていないが、今後は両市の協力も仰ぎ、最終学年の選手たちを球場に招いての試合開催などを模索していくとみられる。

 コロナ禍を受け、自身が「スポーツ推進アドバイザー」を務める橋本市の平木哲朗市長とも綿密に意見を交わしていたという。「筒香選手は小中学生が外で遊べない状況が続き、寂しい思いをしていると心配していた」と同市担当者。筒香は17年から中学時代に所属した「堺ビッグボーイズ」で小学生の部のスーパーバイザーに就任しており、小中学生の球児の救済措置も同時に検討していく。

 近年、アマチュア球界の脱勝利至上主義や指導者の改革を訴えている筒香。今季から米国に戦いの場を移したスラッガーは「自分自身もメジャー挑戦1年目がまさかこのような状況になるとは想像もしていませんでした。今は、メジャーリーグ開幕に向けてできる準備を進めています」と、グラウンドの内外で球児の手本となる。(柳原 直之)

 【これまでの筒香の発言】

 ☆18年1月14日 堺ビッグボーイズの野球体験会に参加。「指導のあり方」と「野球の国際化」について持論を展開し「遅れているのが現状。海外に目を向けて吸収しなければ」。

 ☆19年1月14日 堺ビッグボーイズの野球体験会で「大きい打球を打つことが楽しみにつながる。細かいことを詰め込みすぎると、スーパースターは生まれにくい」。

 ☆同1月25日 都内の日本外国特派員協会で会見。保護者との交流から、野球を続ける環境面の問題も指摘し「練習時間が長すぎて、親もお茶当番があり何もできないという声も聞く。堺ビッグボーイズではお茶当番の強制などはしていません」。

 ☆20年1月12日 同年春のセンバツから導入予定だった「1週間で合計500球」の球数制限ルールについて「球数制限をすることがゴールではない。プロの先発が1週間で100球前後投げ、多くても130球前後。中継ぎでも1週間で100球に達したら結構投げている」。

 ▽筒香の横浜高時代 1年春から4番を任され、2年時の08年に春夏連続で甲子園出場。春は2回戦敗退ながら、夏は5試合で打率・526、3本塁打、14打点で4強入りに貢献。準々決勝・聖光学院戦で2打席連続本塁打を含む1試合8打点の大会タイ記録をマークした。3年夏は神奈川大会準々決勝で横浜隼人に9―10でサヨナラ負け。高校通算69本塁打を放った。

 ≪米国外滞在中の大リーガー、再入国で隔離生活不要か≫米国外滞在中の大リーガーによる再入国時の隔離生活が不要になる可能性があると、米ヤフースポーツが報じた。現在、疾病対策センター(CDC)は2週間の隔離を推奨している。しかし、大リーグ機構(MLB)が選手会に提案した開催案には、筒香、ブルージェイズ・山口、ヤンキース・田中の日本勢を含む米国外選手の再入国時の隔離に関する記載はなく、代理人も指示を受けていないという。また、選手が多いドミニカ共和国などからの移動にはチャーター機の利用が検討されていると伝えた。

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