ソフトB・甲斐&千賀 子供支援へクラウドファンディング 募集初日で260万円超

[ 2020年5月9日 05:30 ]

打撃投手を務める甲斐(球団提供)
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 ソフトバンクの甲斐拓也捕手(27)が8日、ペイペンドームでの自主練習後にオンラインで報道陣に対応。千賀滉大投手(27)と合同で福岡市内の里親家庭や児童福祉施設の子供を支援するクラウドファンディングを始めたことを明かした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛が長期化。児童虐待リスクが高まっていることなどが背景にある。寄付はスタート初日で目標額の200万円を超えた。最強バッテリーの絆で子供たちを救う。

 甲斐が、コロナ禍で不安を抱える福岡市内の子供たちを守る。育成同期のエース右腕・千賀と共同で、クラウドファンディングサービス「READYFOR」を使って、福岡市内の里親家庭や児童福祉施設で暮らす子供たち(約450人)への寄付金募集を始めたことを明かした。

 「4月20日くらいに千賀から“一緒にやっていかないか”と連絡があって“できることはやりたい。一緒にやろう”と。コロナの感染拡大で子供の不安が続いている。その心配を何とか、自分も子供がいる身として何か力になれないかと思った。こういう時こそ、力を出していけないかと思いまして」

 背景には、コロナ禍で休校が長期化したことで高まるリスクがある。千賀は昨季、児童虐待防止活動のオレンジリボン運動にも参加しており、子供たちの問題に関心は高い。甲斐も「外出自粛による児童虐待や休校によって、学習が思うように進まない子供がいろんなストレスや影響を受けていると聞く」と心配する。

 名付けて「GIFT FOR FUKUOKA KIDs」。甲斐が画面越しに経緯を説明している間に、寄付金額は目標の200万円に到達。午後10時半には260万円を超えた。

 寄付金は感染予防費用や、外出自粛で交流が制限されている児童の支援に使うタブレットや通信費用、スタッフの活動費などに使われる予定だ。

 一口1000円~30万円。支援者には金額によって同期バッテリーのチャリティーTシャツやお礼の動画メッセージなどがお返しに届く。募集の締め切りは、5月22日午後11時。開幕は見えないが、その前に地元福岡の子供たちを強固なバッテリーの絆で守り抜く。

 「必ず、また笑って球場に来る日が来る。その日を待っているしプレーで届けられるように。楽しみにしていてください」。支援活動でも理解し合える相棒・千賀と、プレーでも魅せる。

 〇…9日で自主練習開始から1カ月が経過。甲斐は「投手の球を受けられない、生きた球を捕れていないのは捕手として不安だが、最初よりは体は動くようになっています」と話した。この日はランメニュー、キャッチボール、打撃練習で汗を流した。「今は質を上げています」と見えない開幕へ、万全な態勢を整えようとしている。

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