ヤクルト・奥川 19歳誕生日もフォームは“永遠の18歳” 星稜時代の映像チェックし「原点回帰」

[ 2020年4月16日 05:30 ]

星稜時代の奥川
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 16日に19歳の誕生日を迎えるヤクルト・奥川は「原点回帰」で1軍デビューに備える。自主練習休養日だった15日、球団を通じて「まずは健康な体に産んでくれた親に感謝したいと思います」とし「空いている時間に高校時代の映像などを見返して投球フォームなどを確認しています」と続けた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、チームは期限を設けることなく全体練習を自粛中。ルーキー右腕は自主練習以外の時間を利用し、寮の自室で星稜時代の映像を見直している。特に3年夏の甲子園ではエースとして準Vに導くなど、星稜時代の3年間は「原点」といえる。

 自主練習では「一年間戦える体づくりが基本」とテーマを掲げ、ランニングや基礎トレーニングで土台を築く。1月の自主トレ中に見舞われた右肘炎症も順調に回復。前日には自主練習再開後、初めてのブルペン入りで変化球も交えて71球。今後は全体練習再開後に打撃投手に登板予定と、徐々に実戦形式のマウンドに舞台を移す。

 いまだに開幕の見通しは立たない。先が見えない日々はしばらく続くが「当たり前に野球ができて、当たり前の生活ができていたことに感謝しなければならない」と得たものもある。「自分たちにできることは少ないですが、一日でも早く新型コロナウイルスが終息することを毎日願っています」と話した。

 明るい未来を信じ、プロのマウンドをイメージしながらモチベーションを高めていく。(川手 達矢)

 ▽星稜時代の奥川 1年春の北信越大会からベンチ入りし、2年夏から背番号1を背負った。昨年のセンバツでは1回戦の履正社戦で17奪三振の完封。夏の甲子園では3回戦の智弁和歌山戦で14回を完投し、歴代2位タイの23奪三振をマーク。チームを準優勝に導いた。甲子園には4度出場し、通算12試合で7勝3敗、防御率1.55。9月のU18ワールドカップではスーパーラウンド、カナダ戦で7回2安打1失点で18奪三振の快投を見せた。

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