広島・小園 いつだってフルスイング!練習制限の中「時間見つけてしっかりと」

[ 2020年4月16日 05:30 ]

キャッチボールする広島・小園
Photo By スポニチ

 広島・小園海斗内野手(19)が15日、「オール・フルスイングトレ」で打力強化に励んでいることを明かした。分離練習内の約30分間の打撃練習だけでなく、寮でも素振りを追加。強振を徹底することで形よりも力強さに重点を置き、さらなるパワーアップを求めた。

 一貫したフルスイングには、狙いがあった。屋外を投手陣に譲り、屋内練習場で調整した野手陣はノックがなく、打撃中心の練習メニューに励んだ。ティー、フリー、マシン打撃と約30分間の振り込み。小園は時折うなり声を上げながら強振を続けた。

 「いまはフルスイングすることを意識しています。練習量が少ない分、思い切り振るとか時間を見つけながら、しっかり振りたい。全球種に対して強く振れないといけない。形も大事だけど、いまはしっかりとフルスイングしたい」

 8日から午前と午後の2班に分かれた時差分離練習が導入され、練習は2時間に制限されている。それでは飽き足らず、1軍の大洲寮に戻ると、自室でフルスイングでの素振りを追加して、練習量を補う日々が続く。「振る力も高められるし、振る量も増やしていければいい」。入浴後には入念なストレッチを行うなど、体のケアを見つめ直す機会にもつながっている。

 「ドシッと振る」をテーマに、オープン戦などで試行錯誤を続けてきた。「振りにいくときにブレないようにしたい。確率を上げるために、目線をぶらさずに振れれば、ミスショットを減らすことができる」。強振を続けながら、力強さと確率の高さの両立を目指した。

 対外試合は中止となり、分離練習内でも実戦形式の練習は組まれていない。高卒2年目にとって重要な成長の場となる実戦から遠ざかっても、いたって冷静に現状を受け入れる。「全く気にしていないと言ったらおかしいですけど、開幕までに準備する期間もあると思う。今後が決まれば、感覚とかを取り戻していけばいい」。生まれた時間は、信条とするフルスイングに磨きをかける期間となっている。(河合 洋介)

続きを表示

この記事のフォト

2020年4月16日のニュース