巨人・岡本 2年前あの死球で骨折していた…世間に隠し史上最年少3割30本100打点 高橋由伸氏明かす

[ 2020年4月11日 17:48 ]

2018年9月14日、DeNA戦の8回に右手に死球を受けた巨人・岡本
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 日本テレビ「亀梨和也のヒーローになった日」が11日放送され、巨人の若き主砲・岡本和真内野手(23)が史上最年少となる22歳での「3割30本塁打100打点」をマークした2018年のシーズン終盤に右手を骨折し、それを隠して試合出場を続けていた“秘話”が明かされた。

 岡本は2018年9月14日のDeNA戦(横浜)で右手に死球を受け、試合中に病院へ直行。だが、翌日には高橋由伸監督(当時)に出場を直訴して骨折したことを世間に隠しながら試合出場を続け、シーズン最終戦となった10月9日の阪神戦(甲子園)で2発を放って史上最年少22歳での「3割30本塁打100打点」とチームのクライマックスシリーズ(CS)出場を同時に確定させた。

 6月2日から岡本を四番に据え、同年限りで監督を辞任した高橋由伸氏(45)が番組にVTR出演。現在の岡本について「我々の想像をはるかに超えてくれた」と評し、ヤンキースでも活躍した元巨人主砲・松井秀喜氏(45)の名前も出して「いつも変わらない、調子が悪くても相手が一番怖がる打者だと思います」と称した。そして、超マイペースな岡本の性格を「そこも松井さんと全く一緒ですよね」と笑った高橋氏。2018年9月14日の死球について「実際、骨折してたんですよね」と衝撃事実を明かし「骨折ですから、相当なね…(痛みが)あったと思うんですけどね」と当時を振り返った。

 「ただ、その時も本人が試合に出られるし、大丈夫だし、出たいって言うし。選手としてのね、強さっていうものも見せてくれました」と高橋氏。岡本が骨折した翌日も右手にテーピングを巻いて主砲として試合に出続けていたという当時語られなかった事実について明かした。

 骨折後の岡本は4試合連続ノーヒット。高橋氏は「記者さんたちから囲まれた時も何打席打ってないけど外すのか外さないのかとか色々なことを言われましたけど、攻撃の部分では彼が中心で出てもらわなければいけないというね、僕の中では外す理由がなかったというところですかね」とし、ケガとの闘いが続いた自身の現役時代を重ね合わせた。

 結局、最後まで高橋監督は岡本を四番打者として使い続け、岡本はシーズン最終戦で王貞治や松井秀喜を抜く史上最年少22歳での「3割30本塁打100打点」を達成、チームの3位も確定させてCSへと導いた。「ずっと使ってもらってたんで、何とか期待に応えたいなと思ってたんで…。少しは応えられたかなと思います」と当時のインタビューで同年限りで退任する高橋監督への思いを語っていた岡本。高橋氏は「彼を育てるためにやった、戦ったシーズンじゃないですけども、今となっては四番にした我々、育てたコーチたちっていうのを、皆が報われた打席、数字になったんじゃないかなと思いますけどね」と目を細めていた。

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2020年4月11日のニュース