阪神・近本 五輪「出たい」 1年延期もプラスに考え「やるべきことを、しっかりやる」

[ 2020年3月26日 05:30 ]

ダッシュを繰り返す近本(撮影・成瀬 徹)       
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 日本一と東京五輪をモチベーションにする―。甲子園での練習に参加した阪神・近本光司外野手(25)が25日、1年延期となることが決まった東京五輪出場に向け、熱い思いを口にした。「一生に1回のこと。出たい気持ちはあります」。契約延長が確実になった侍ジャパン稲葉篤紀監督(47)も注目する虎のスピードスターは、プロ2年目の飛躍とともに日の丸を引き寄せる決意だ。

 チャンスが巡ってきた。東京五輪・パラリンピックの1年前後の延期が決まったニュースを、近本はそう受け止めていた。1人のアスリートとして、延期をプラスに考え、夢舞台に進む。その思いは強まるばかりだった。

 「五輪は一生に1回のことだと思う。出たいという気持ちはあります」

 延期を受けて侍ジャパンは既に動き出している。稲葉篤紀監督との契約も、来年3月開催予定の第5回WBCも含め、五輪後まで延長することが確実になっている。代表選考も2021年にベストの布陣で臨むことを念頭に、一から見直しになることが濃厚。そこでクローズアップされるのが近本の存在だ。

 稲葉監督は昨年から着目。「国際試合で足は有効な武器になる。近本は足も打撃も魅力があるし、ジャパンでどう機能するか考えたくなる選手の一人」と口にしていた。今年2月の阪神・宜野座キャンプでも直接視察。西武からレッズ入りした秋山を引き合いに出し「一番が抜けたので期待している」とラブコールも送っていた。

 コロナウイルス対策で開幕が延期となったプロ野球。五輪が予定通りの開催だったら、選考に費やす時間が限られていただけに、プロでジャパンの実績がない近本の選出は微妙だった。しかし、1年という時間ができたことで、すべてをリセット。今シーズンの成績次第で、日の丸のユニホームは狙える状況になった。

 「五輪のチャンス、可能性があるのかどうか分からないけど、自分にできるのはやるべきことを、しっかりやるだけ。先の日程とかは分かりませんけど、チームのためにやるべきことをやれば、結果は出てくると思う」

 腸炎のために17日から3日間静養したが、回復は順調。この日は甲子園で外野ノックを再開した。「こういう状況で、野球を出来ないところもあると思う。僕も(腸炎で)出来なかったときもあったので。やっぱり野球って楽しいなというふうに感じます」と白球を追う喜びを感じていた。27日からは1軍練習にも合流予定。予祝通りに日本一を果たし、そして堂々の五輪出場。ポジティブシンキングの盗塁王は、夢を実現するために前進する。(鈴木 光)

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