阪神・矢野監督 希望届ける!異例1軍全体で“企画会議”、SNSでも配信

[ 2020年3月13日 05:30 ]

藤川(左)、マルテ(右)らと談笑する矢野監督(右から2人目)(撮影・坂田 高浩)
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 1軍の全体練習前に超異例のミーティングが開かれた。甲子園球場の室内練習場に選手たちが集結。目的はファンサービスの“企画会議”だった。

 「大変な思いをしている人が多いので、喜んでもらえることをやりたい。(選手たちは)いろいろアイデアを出してくれた」

 12球団の監督では、矢野監督が真っ先に動いた。オープン戦は無観客での開催が続き、延期された開幕日も未定。新型コロナウイルスの感染拡大は、球春到来をも遠ざける。閉そく感のある状況の中でも、ファンのためにできることは必ずある――。企画案を記したホワイトボードを前に、指揮官は熱く語りかけた。

 「プレーする以外で、僕たちに何かできることはないか」

 夢や希望を与える使命も背負うプロとして、各自に問うた。ボーアら新助っ人や、球団の営業担当者なども参加。ファンサービスの具体的なアイデアを、おのおのから吸い上げた。

 「できることは限られてくる。喜んでもらえるというのが1番大事にしているところ」

 今季のチームスローガンも同じように選手やコーチ陣と考えた。選抜大会の中止や休校が続く子供たちは不自由な生活を強いられている。国難とも言われる現状を直視したことで、球団と協議して具体的なプランを決め、来週中の実行を目指す考えだ。

 球団はミーティングの様子をSNSで配信し、ファンからのアイデア募集も開始した。「超積極的」。「誰かを喜ばせる」。「諦めない」。2軍監督時代から矢野監督が掲げる3つの指導理念をグラウンド外でも実行。一丸となり、希望の光りを送り届ける。

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