開幕延期受け…パ・リーグ試案、東西2軍方式!3・20からの「空白期間」長距離移動の感染リスク減へ

[ 2020年3月11日 05:30 ]

オープン戦が中止となり、談笑する楽天・三木監督(右)と西武・辻監督(撮影・尾崎 有希)
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 新型コロナウイルス感染拡大を受けて、プロ野球の20日のシーズン開幕の延期決定から一夜明けた10日、本拠地が全国に点在するパ・リーグの複数の関係者から一定の期間で関東と関西に数球団が集まって試合を組むプランが浮上した。実戦勘を維持すると同時に、長距離移動によるウイルス感染を防止することが目的。依然、先行きは不透明で球団や現場を預かる監督らはチームマネジメントに頭を悩ませそうだ。

 セ・パ両リーグの開幕延期決定を受け、各球団はチームプランの練り直しを迫られることになった。無観客でのオープン戦は15日に終了。「4月中の開幕」を目指す中で、クローズアップされるのが、現時点で「空白」となった20日以降のスケジュール調整だ。12日の臨時代表者会議で話し合われるが、現実的なプランとして有力なのは、当初のカードを「非公式試合」とし、選手に開幕までの実戦の場を与えるというもの。ただ、各球団の事情や思惑もあり、調整が難航することも予想される。

 西武・辻監督は、雨天中止となった静岡・草薙のグラウンドで、苦しい胸の内を語った。「開幕まで試合がないのは駄目。でもパ・リーグの場合は(本拠地が全国に)広がっている。セ・リーグと戦うのが一番いい。移動手段も工夫しなくて済む」と、私案を披露。在京セ・リーグ球団と練習試合を行うというアイデアだ。

 セは関東に巨人、DeNA、ヤクルトの3球団が本拠地を置くのに対し、パは日本ハムが札幌、楽天が仙台、ソフトバンクが福岡と全国に点在しており、新幹線、飛行機の長距離移動を伴う。西武も当初の予定では28、29日がほっと神戸でのオリックス戦、31、4月1日はペイペイドームでのソフトバンク戦が組まれている。仮に在京セ球団と練習試合を組めば、バス移動が可能で、選手への感染リスクも下がる。同一リーグ球団への情報提供量を軽減するメリットもある。

 また、あるパ・リーグ球団幹部は「選手への感染リスクを減らすことを最優先に考えるなら、リーグに関係なく、関東と関西に固まって試合を行った方がいい」とも話す。イースタン、ウエスタンの各リーグと同じブロック分けで、関東に7球団、関西に5球団が集まって練習試合を行う。移動などにかかる経費はプールして、12球団で均等に割るというプランもあるという。

 新型コロナウイルスという見えない敵との戦いが続く中、先行きが見えない開幕日。いずれにせよ、選手は前例のない調整を強いられることになる。

 《セは「非公式試合」扱い想定》セ・リーグの各球団は、延期となったカードを「非公式試合」扱いとする想定で準備を進めている。阪神の谷本修球団本部長は「(正式決定は)12日にもう一度話し合ってからになる」とした上で、「オープン戦としてやろうかという案は出ています。球場は確保しているし、(中継の)放送を約束いただいている部分もある」と言及。新たな練習試合の日程を組むには時間が少なく、スケジュール変更となると、手配済みの宿泊ホテルや移動便なども全てキャンセルしなければならない。ヤクルトの衣笠剛球団社長も「仮定の話」であることを強調して「そのまま(当初の開幕通りの)カードごとにやっていくんじゃないかな」と見通しを語った。その場合、選手の負担が大きい「移動試合」は行わない方向で調整するとみられる。

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