阪神・西純「すごく充実」 新人初キャンプ総括・投手編

[ 2020年2月27日 11:05 ]

阪神 新人初キャンプ総括・投手編

ランチ特打に登板した西純(撮影・阪井 日向)
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 高知・安芸で行われていた阪神2軍の春季キャンプは26日に打ち上げられた。新人8選手全員は約1ヶ月過ごした初めてのキャンプで何を思ったのか。彼らの最終日の声をまとめた。

 ○西純…「すごく自分の中で充実したいいキャンプだったと思います」と初めてのキャンプを総括した。第1クールに山本昌臨時投手コーチから受けた指導の効果を実感しており「やっぱりフォームが安定してきたのと、指にかかったボールが多くなったのがこのキャンプ通しての収穫だと思う」。今後に向けて「バッターとの間合いを自分の中で覚えていきたい」とテーマを挙げた。

 25日にはフリー打撃の打撃投手を務め「高卒BIG4」の中で初めて打者相手への投球を行った。実戦デビューも一番乗りを目指すか。そんな記者の質問に「別にそこまで意識はしていない。普通に周りを意識せずに自分のペースでできたらいいなと思います」。今はただひたむきに、己の成長を追い求める。

 ○及川…「思ったより早かったです」というキャンプを終え、及川には気づいたことがあった。「体全体が弱いんですけど、新たに発見できたのが肩のインナーの弱さ。全身のトレーニングをやりつつ、インナーも見直していきたい」。まだ線が細く、素材型として期待される最速153キロ左腕は「投球フォームのことや体の使い方であったり、“こういうトレーニングがある”というのを知れた」と収穫の多い初キャンプを過ごしたようだ。

 同期の西純が一足先に打者相手に投球。自身も早くバッターに投げたい思いはもちろんあると話すが「やっぱり焦らないことが一番。そういう気持ちを持ちつつ、持ちすぎないように自分でコントロールしてやっていけたら」と冷静に先を見据えた。

 ○小川…本指名唯一の大卒ルーキーは西純、及川より一足早く24日の四国IL・高知との練習試合で実戦デビューを果たした。球団計測のガンで145キロを計測した直球を主体に、1回無失点デビュー。だがその自慢のストレートで空振りを取ることはできず、満足はできなかった。「(ストレートの)質は全然まだまだだなと実感した。プロではまだ通用しないと思う」。

 藤川球児のように真っすぐで押し込んでいく投球スタイルを目標に挙げる右腕は「今後自分がどのようにトレーニングして向上させていくかが大事だと思っている。真っすぐで押していけるように試合で試していきたい」と改善を誓った。

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2020年2月27日のニュース