広島・堂林&安部 松山開幕不在危機救う!「開幕一塁争奪バトル」22日ゴング

[ 2020年2月21日 05:30 ]

一塁守備でノックを受ける安部(左)と堂林 (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 広島・安部友裕内野手(30)と堂林翔太内野手(28)が沖縄キャンプ第2クール最終日の20日、「開幕一塁」の奪取へ決意を新たにした。最有力候補だった松山が腰部痛で離脱。開幕不在を想定する首脳陣は2人で競わせる方針を明かし、22日のヤクルト戦(浦添)から始まるオープン戦を「開幕一塁争奪バトル」に位置づけた。

 不測の離脱が新たな競争の構図を生んだ。「5番・一塁」が有力だった松山が腰部痛で17日に帰広して検査を済ませ、既に日南のリハビリ組に合流。18日から始まった沖縄2次キャンプ第2クールの一塁には安部と堂林が入った。佐々岡監督は「松山の状態を確認しながらになるけど、そうなるでしょう」と明言し、22日のヤクルト戦から始まるオープン戦が「開幕一塁」を巡る一騎打ちになることを予告した。

 安部は本職の三塁に新助っ人のピレラが加入した影響で開幕スタメンから外れる危機に直面していた。「まずは三塁で勝負したい気持ちもある。それでも、自分が生きられるポジションで結果を出したい。誰がどうこうは関係なく試合に出ることが大事」。16日の中日戦では山本から右中間への2ランを放つなど好調な打撃で出場機会をうかがってきた。

 一方の堂林が開幕戦に先発出場すれば、14年以来6年ぶりだ。昨季から三塁に再挑戦し、昨秋には二塁にも挑むなど起用の幅を広げてきた。「いいチャンスが巡ってきたことは分かっている。打つことも守ることも全部やって、一塁で出られればと思う」。15日の阪神戦では二塁打2本を含む3安打。1月には鈴木誠との合同自主トレで打撃修正に取り組み、「手応えはあります」と自信をつかんでいる。

 3月20日の開幕戦で激突する中日の開幕投手は既に左腕の大野雄に決定。昨季の対戦成績は、安部が8打数3安打、堂林は1打数0安打で、相性だけなら安部が優勢だ。両者とも一塁守備には定評があり、高ヘッドコーチは「右左の兼ね合いもあるだろうし、打てれば(一塁奪取に)つながる」と打撃でのアピールを求めた。オープン戦で結果を残した方に「開幕一塁」の座が待っている。(河合 洋介)

続きを表示

この記事のフォト

2020年2月21日のニュース