オリックス新助っ人・ジョーンズ 肩もスゴい!ゴールドグラブ賞4度の実力発揮 右翼を定位置へ

[ 2020年2月21日 05:30 ]

宮崎キャンプ ( 2020年2月20日 )

守備練習するジョーンズ
Photo By 共同

 オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(34)が宮崎キャンプ第5クール初日の20日、実戦形式の守備練習で初めて右翼に就いた。精度の高い送球で二塁走者の三塁進塁を防ぐなど、4度のゴールドグラブ賞を誇る実力の一端を披露。21日の紅白戦も右翼出場を予定し、主戦場はメジャー時代の中堅から右翼へ移りそうだ。

 実戦を想定して走者を置いた「ケースノック」。初めて右翼の守備に就いたジョーンズが、メジャー時代にゴールドグラブ賞を4度受賞した能力の高さを見せつけた。

 「スローイングは自信があるよ。シーズン開幕まで、まだ1カ月あるから、まだまだだけど。60~70%くらいか。もっと上がるぜ」

 ハイライトは無死二塁の状況設定で、右飛を処理した場面だ。二塁走者・勝俣がタッチアップして三塁へ走った姿を確認しながら素早く送球。制球重視の2バウンドで三塁手・西野の構えるグラブに見事に収まり、進塁を防いだ。

 「走者が三塁を狙って走ってくればね、ベストな送球をトライしていくよ」

 計2度の打球処理をこなした他、バックアップに入るなど基本動作を怠らず徹底確認を繰り返す姿が目立った。守備に対する高い意識の表れと言え、西村監督も「だからこそメジャーで結果を出せたのだと思う。いい動きを見せてくれたし、送球も上げてくると思う」と目を細めた。

 21日の紅白戦が2度目の実戦。DHだった前回と違って右翼にも就く予定だ。メジャー時代に主に守ったのは中堅。首脳陣は西浦や中川、宗らを軸に起用する方針で、ジョーンズは右翼が定位置となりそうだ。

 対外試合デビューはオープン戦初戦となる23日のソフトバンク戦(SOKKEN)に決定。26日の西武、27日のロッテとの練習試合にも立て続けに出場する見込みだ。開幕まで、あと1カ月。メジャー通算282発の超大物が一気にギアを上げてきた。(湯澤 涼)

 ≪メジャーで右翼は169試合≫ジョーンズのメジャー通算1823試合のうち守備に就いた1783試合は外野専門。内訳は中堅が最多の1590試合で、右翼169試合、左翼28試合の順(重複あり)。オリオールズでは移籍初年度の08~17年まで10年連続で不動の中堅手を務め、09、12~14年に4度ゴールドグラブ賞を受賞した。18年にはオリオールズでは初めて右翼と左翼で出場。ダイヤモンドバックスに移籍した昨季の中堅出場は1試合のみで、あとは右翼だった。

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2020年2月21日のニュース