阪神・西勇輝が開幕投手に 矢野監督「西しかおらんやろ!」

[ 2020年2月19日 05:30 ]

練習試合   紅組6―1白組 ( 2020年2月18日    宜野座 )

紅白戦で力投する西勇輝(撮影・大森 寛明)
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 阪神・矢野燿大監督(51)が宜野座キャンプ第4クール初日の18日、西勇輝投手(29)に3月20日ヤクルト戦(神宮)の開幕投手を任せることを明言した。昨季は虎投唯一の2桁10勝(8敗)を挙げて当初から本命視されていた中、既に通達も済ませた。今春初実戦だった紅白戦は2被弾して1回3失点。絶大な信頼は揺るがず、日本一を公言する2020年の開幕を託した。

 練習後の会見が終わった直後、矢野監督が自ら切り出した。「もう終わり? いいの?」。報道陣の顔を見渡し、しばしの沈黙を見かねるように「開幕は西なんだけど…」と明かした。突然の発表。ざわつく様子に苦笑いを浮かべて続けた。

 「もう西って決めてんねんけど。もう言ってるよ。西しかおらんやろ!」

 16日までの第3クール中に通達も済ませたという。昨季実績を踏まえて西勇を最有力候補として認めてきた一方、高橋ら若手の名前も挙げて競争を促してきた。3月20日のヤクルトとの開幕戦まで残り約1カ月。“公表”には最適の時期と判断したようだ。

 「あの練習姿勢とさ。西に任せたいなっ、ていうふうに思わせてくれるような姿。それで今年のスローガンにあるように『It’s 勝笑 time!』を一番体現してくれるのは西」

 指名の理由と寄せる期待を率直な言葉にした。「ショー」を「勝」と「笑」にかけた今季スローガン。オリックス時代から笑顔をトレードマークに投げ続けてきた西勇こそが陣頭に立って戦ってくれると信じた。

 「投手陣を引っ張っていってくれるっていうと、やっぱり西の背中を追っていくっていうのが、うちの投手陣の今の理想的な部分。その姿をしっかり見せてくれている。もちろん、俺も楽しんではいたんだけど、でも、やっぱりこの姿を見せられるとね。西にいってもらいたいっていう気持ちで、任せようとね」

 今春初実戦だった紅白戦は近本、マルテに被弾するなど4安打を浴びて1回3失点。最速142キロを計測して試運転を終えた。この時期の結果に惑わされることはなく、調整の段階が進んだことが収穫と言っていい。西勇も「その通り」とうなずいた。

 開幕投手はオリックス時代の18年に一度だけ経験した。5年連続で務めたメッセンジャーは昨季限りで引退。本気で日本一を狙う猛虎の戦いは、“西スマイル”から始まる。
(山本 浩之)

 ○…阪神にFA移籍して開幕投手を務めたのは、99年オフにオリックスから加入した星野伸之だけ。加入初年度の00年横浜戦で2回7安打5失点で降板し、勝敗は付かなかった。2年目の01年も巨人戦で大役を担い、2回4安打4失点で敗戦投手。チームは両年度とも黒星発進だった。
 ○…外国人投手を除く移籍組の開幕投手は、07年広島戦で6回8安打2失点の敗戦投手だった下柳剛(02年オフに日本ハムからトレード)以来。移籍組開幕投手の勝利は79年広島戦(7回2/38安打4失点)の江本孟紀(75年オフ、南海からトレード)を最後にいない。

 ▽西勇の開幕投手 オリックス時代の18年3月30日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)。プロ10年目初の大役を務め、千賀と投げ合って7回まで4安打無失点の力投。8回1死満塁から柳田に左中間二塁打されて7回1/32失点で降板した。打線の援護は初回の1安打のみ。試合は0―2で終わり、敗戦投手になった。

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