阪神・矢野監督 対外試合「2番・近本」要望「それ以外はコーチに任せている」

[ 2020年2月8日 06:30 ]

ケースノックの走者を務める近本(撮影・北條 貴史)
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 2番は近本だ! 8日から今年初の対外試合がスタート。初戦の相手となる中日戦を前に、矢野監督が打順について言及した。「近本の2番だけはね」。基本的に、当面の打順決定は打撃コーチに一任する予定。その中で唯一、指揮官が要望したのが「2番・近本」だった。

 「打席に入ってどういうふうにしていくのかの勉強もあるし、オレ自身も見てみたいというのある。それ以外は(打撃コーチに)任せているんだけど」

 指揮官が理想に掲げる強打のチームをつくる上で、キーポイントになり得るからこそのこだわりだった。1年目の昨季も開幕から7試合は2番で起用。だが、打線が低調だったこともあり8試合目からは1番に変更していた。28試合で出場した2番での打率・282はまずまずでも、近本の特性を生かすことに加え、全体のバランスも考慮した結果、1番での起用が108試合。当初に描いた理想型とは、ならなかった。

 得点力不足に泣いた昨季の反省を生かす形で、今季はボーア、サンズを獲得。役者がそろったこともあり、初の対外試合から攻撃型2番としてのテストを実施する運びとなった。

 「1番に戻ったとしても、マイナスになることはないと思う。チカのレベルを上げるためにも2番というのはいいと思う」

 今季こそ、本格的に2番に固定させたい方針を持つ。貴重なポジションに任命された近本も自覚十分だ。「(2番を想定して)練習でも考えながらやっていた。自分のやりたいことをしっかりやりたい」。目指すは優勝した03年の赤星型2番。実現へ向けた実戦練習が幕を開ける。(山本 浩之)

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2020年2月8日のニュース