ロッテ・佐々木朗に絶賛の嵐「斉藤和巳みたい」「本物だね」

[ 2020年2月8日 05:30 ]

平地で力を入れてキャッチボールをする佐々木朗(撮影・長久保豊)
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 誰もが驚いた。最速163キロを誇るロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)が7日、平地でのキャッチボールで力を入れた。ミットに吸い込まれた瞬間「スパーン!」という乾いた音が鳴り響いた。

 「やっぱり捕手ミットの方がいい音が出るし、気持ちよく投げられました。力を入れたし、しっかり伝わっていたと思います」

 プレートから本塁と同じ18・44メートルで、計23球。最初はドラフト4位・横山(専大松戸)が受けたが、あまりの剛球に前里史朗ブルペン捕手と交代。驚きの投球は続いた。

 前里ブルペン捕手 145キロは超えていたと思う。縦回転で浮き上がる。斉藤和巳みたいだった。

 かつて在籍したソフトバンクでは、ブルペン捕手として沢村賞に2度輝いた斉藤氏の球を受けてきた。そんな職人の言葉だけに説得力がある。

 石垣島は突然のスコール。全体練習が室内練習場で行われた。ここまで怪物ルーキーは別メニュー。メイン球場やブルペンで練習しないだけに、他球団の偵察部隊は初めて目の当たりにした。

 西武千原淳弘スコアラー バランスがいい。大谷(エンゼルス)みたい。バネもいい。うちのGM(元西武・渡辺久信)の若い頃もバネが凄かった。

 楽天関口伊織スコアラー 大きくて柔らかくて瞬発力もある。比べられる投手がいない。本物だね。

 賛辞の嵐にも、佐々木朗は「一日一日、成長を感じながら取り組めているかな」と表情を引き締めた。吉井投手コーチは「まだ5割くらい」と言った。この18歳には、どれだけの力が眠っているのだろう。 (横市 勇)

 ◇斉藤 和巳(さいとう・かずみ)1977年(昭52)11 月30日生まれ、京都府出身の42歳。南京都から95年ドラフト1位でダイエー(現ソフトバンク)入り。06年は防御率、勝利、勝率、奪三振の4冠に輝き、03年以来2度目の沢村賞受賞。10年に引退し、通算成績は150試合で79勝23敗0セーブ、防御率3・33。現役時は1メートル92、94キロ、右投げ右打ち。

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