阪神・山本昌臨時コーチ 藤浪を指導「いいんじゃないですか 良い方向へ向かっている」

[ 2020年2月8日 05:30 ]

藤浪(右)を指導する山本昌臨時コーチ(撮影・平嶋 理子)                                          
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 宜野座に再合流した山本昌臨時コーチが、今春キャンプで初めて藤浪を指導した。午後からのブルペンで、マンツーマンの“昌塾”を開講。投げる際に腕が通る位置や腕の振りの強さを確認するとともに、左足を踏み込んだ状態から体重移動しての投球を課した。

 「だいぶ安定してきている。手首の立ち具合とかも確認しましたけど、いいんじゃないですか。良い方向へ向かっている」

 個別練習は1時間に及び、時折、助言を与えた。フォームのバランスを注視しながらの78球。昨秋キャンプ時に伝えたのは<1>キャッチボールの段階から手首を立てる<2>バレーボールのアタックをイメージして腕を振る、など。それらをチェック項目に踏まえた上で、及第点を与えた。

 もちろん、藤浪自身も精力的に動いた。午前中のブルペンでも直球に加え、スライダー、スプリットなどの変化球も交えて60球。目慣らしで打席に入った島田にも動じず、低めのコースを丹念に突く投球を披露した。「感じはよかった」。その言葉からも、状態が上向いてきているのは間違いない。

 残された課題と言えば、練習における好感触をいかにして実戦での結果へと結び付けられるかだ。今春初の実戦マウンドとなった4日のシート打撃では、抜け球がなく最速も154キロを計測。打者5人に対して2安打1四球2失点だったとはいえ、内容的には進歩の跡を感じさせた。

 明日9日の日本ハム戦では中継ぎ登板が予定されている。「実戦で力まずに投げるのが大事なので、いい時の感じが(実戦で)出ればいいかなと思う」。もう一度輝きを取り戻すために――。復肩に向けた準備は着々と進んでいる。
(長谷川 凡記)

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2020年2月8日のニュース