巨人“大リーグ養成棒”導入 後藤コーチ、ホームセンターで購入 2本1500円ナリ

[ 2020年2月8日 09:15 ]

ロングティー前に黒い長棒を振る岡本(4)(撮影・森沢裕)
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 巨人選手が入れ代わり立ち代わり、長さ約1・5メートルの黒い棒を振る。振り切ることはしない。体の正面でスイングを止め、その反動で起こる棒の先のしなりを確認する。

 目的はバットのヘッドを利かせる意識付け。「ヘッドを走らせる感覚を養える」と説明した後藤野手総合コーチが、1月の米国研修で見たカブスの練習を参考に今キャンプから導入した。ホームセンターで2本1500円で購入した、工事などで使われるパイプだ。

 バットよりも60センチ以上長いため、ヘッドが「しなる」感覚は腕に大きく伝わる。より水平で正しいスイング軌道が求められる。「1500円でうまくなったら最高」と笑った後藤コーチは、「(ヘッドが下がらず)フラットな状態になっている時が一番力が入る」と利点を話した。体の内側からバットを出す意識付けになる。

 遠心力もかかるため、しっかり下半身が使えないとスイングを止めることもできない。岡本は「力が入るところじゃないと棒を止められない。いい練習になる」と、効果を実感した。(青森 正宣)

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