西武ドラ1・宮川 森バット折った!MVP相手に即戦力の片りん 西口コーチも高評価

[ 2020年2月8日 05:30 ]

西武・西口コーチ(右)の横で打撃投手を務める宮川(撮影・尾崎 有希)
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 最速154キロ右腕の片りんを見せつけた。西武のドラフト1位・宮川(東芝)が7日、フリー打撃に初登板。森に投じた内角球は詰まりながら右前に落ちた。しかし、昨季パ・リーグMVPと首位打者に輝いた主砲は直後、バットを地面にトントン。「折れたわ…。この時期の割にいい球だ」と苦笑いした。

 24歳で同い年の2人はボーイズリーグ時代、当時内野手の宮川が投手・森から二塁打を放って以来の対戦だった。「(バットが折れた場面は)狙ったコースではなかった。直球がスライダー回転した。でもいい球もあった」と宮川。森と木村に全て直球で計30球を投じ、安打性の当たりは4本に抑えた。14球がボール球と荒れ気味だったが「この時期は(社会人時代も)こんな感じ。今、そんなに調子が良すぎても…」と意に介さない。

 木村への初球は真ん中高めで空振りも奪った。「7、8割ぐらいの投球」と言いながら、昨季130試合に出場した正右翼手を「球が強い。立ち姿、投げっぷりが巨人の沢村のよう」とうならせた。
 今季のローテーションについて、西口投手コーチは「確定なのはニールだけ」と話す。先発6人の2番手以降は競争だ。登板を見届けた同コーチは「宮川は先発で考えている。力みもあったけど指に掛かった球は良かった」と評価した。

 宮川の次回登板は14日の紅白戦。「(プロは)甘く入るとすぐ打たれる。球の回転数をもっと増やしたい」と反省しつつも「1軍に定着したい」と力強い。新人離れした面構えで、先を見据えた。 (大木 穂高)

 ◆宮川 哲(みやがわ・てつ)1995年(平7)10月10日生まれ、奈良県出身の24歳。東海大山形では甲子園出場なし。上武大を経て東芝入り。18年の社会人日本選手権では準々決勝で勝利投手となり4強進出。昨年の都市対抗でも4強に貢献した。秋のドラフトでは2回目の1位指名で巨人と競合の末、西武入団となった。1メートル77、83キロ、右投げ右打ち。

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