中日ドラ1・石川昂 場外弾2発!衝撃の屋外フリーに大島&平田ビックリ

[ 2020年1月31日 05:30 ]

<中日自主トレ>プロ入り初の屋外フリー打撃で、場外弾を放つ石川昂(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 中日のドラフト1位・石川昂弥内野手(18=東邦)が30日、いきなり場外弾を披露した。沖縄・読谷球場での合同自主トレ初日に入団後初めて屋外フリー打撃を実施。2本の推定飛距離130メートル弾を含む6本の柵越えを放った。高校通算55本塁打で昨秋U18W杯では高校日本代表の主砲を担った自慢の長打力を見せ、早期の1軍昇格へ猛アピールした。

 防護ネットどころか、外周道路も越えた。23スイング目。石川昂が描いた大飛球は左翼上空へ高く伸び、隣接する読谷村役場の駐車場に着弾した。推定飛距離130メートルの特大場外アーチだった。

 「久しぶりの屋外でのバッティングで良かったんじゃないかと思います。調子が悪いときはゴロが多い。それがないのは、いい状態です」

 31スイング目も同じく左翼場外へ。最大11メートルの強風が右翼から左翼へ吹いていて「風ですよ」と謙遜しても、「風があったからネットを越えたけど、風がなくても柵は越えていた」と言い切った。35スイングで6本の柵越えに加えて、ゴロは4本だけ。長距離砲の資質を存分に見せつけ、実績十分の先輩たちをうならせた。

 ベンチから見た大島が「18歳であれだけ振って飛んだら十分でしょ」と言えば、外野守備に就いていた平田も「当たると飛ぶ。飛ばすコツを持っている」と目を丸くした。

 本人によれば、自己最長弾は「160メートル」という。高3夏の大会前、兵庫県西宮市の大阪ガス今津総合グラウンドで智弁和歌山との練習試合した際、バックスクリーンを越える場外弾を放ち、「160メートルぐらい飛んだと言われましたね」と笑って振り返った。金属バットによる自己ベストには及ばなくても、プロ初の屋外フリーで圧巻の飛距離。木製バットへの適応にも不安は見当たらない。

 2月1日からの春季キャンプは2軍の読谷組で迎え、仁村2軍監督からは実戦の内容次第ではオープン戦初戦となる22日の阪神戦(北谷)をめどに昇格を判断する方針を示されている。「ちょっとでも早く1軍に上がれるように」。自慢の強打で1軍切符をつかむ日は決して遠くない。(徳原 麗奈)

 ◇中日の主な高卒ドラ1野手の1年目キャンプ
 ☆立浪和義(88年)沖縄、米フロリダ州ベロビーチの1軍キャンプに同行。華麗な守備とシュアな打撃で紅白戦からアピールして「2番・遊撃」で開幕スタメンを勝ち 取り、新人王を獲得した。
 ☆高橋周平(12年)新人唯一の1軍スタート。初日に6本の柵越えを放ち、4番で出場した2月24日の練習試合では決勝本塁打。6月17日オリックス戦でドラフト制以降最年少の決勝弾を放った。
 ☆根尾昂(19年)キャンプはいったん1軍スタートが決まっていたが、1月下旬に右ふくらはぎを肉離れして消滅。2月25日に2軍の全体練習に合流した。シーズン最終盤に、2試合の1軍出場を果たした。

 ◆石川 昂弥(いしかわ・たかや)2001年(平13)6月22日生まれ、愛知県出身の18歳。小2から軟式野球を始め、6年時に東海大会優勝、ドラゴンズJrに選出された。中学では知多ボーイズに所属。3年時にNOMOジャパンに選ばれ米国遠征に参加。東邦では1年春からベンチ入りし2、3年春に甲子園出場。3年春は史上初の決勝での2本塁打&完封を達成し優勝。昨年のU18W杯ではチーム最多タイの9打点。1メートル85、90キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

野球の2020年1月31日のニュース