マリナーズ、平野獲得を発表 1年約1億7400万円+出来高 抑え最有力候補に

[ 2020年1月31日 11:04 ]

平野佳寿投手(AP)
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 マリナーズは30日(日本時間31日)、ダイヤモンドバックスからFAになっていた平野佳寿投手(35)との1年契約を発表した。年俸は160万ドル(約1億7400万円)。加えて登板試合数(30試合以降)と、救援して最後まで投げ切る交代完了数(20試合以降)による出来高を、最大95万ドル(約1億400万円)設定。クローザー起用をにらんだ契約内容となった。

 ジェリー・ディポトGMは「ヨシ(平野)を獲得できてうれしい。彼の経験と空振りを奪う能力が、うちのブルペンに必要な安定感をもたらしてくれる」とコメントした。平野の防御率はメジャー1年目だった18年の2・44から、19年は4・75と下がった。だが、空振り率は上がっており、スプリットの空振り率は18年の38%から、19年は39・6%。直球の空振り率は18年の17・9%から、19年は20・7%になった。

 9イニングあたりの奪三振率も18年の8・0から、19年は10・4と向上している。

 バットに当てられた場合でも、ハードヒット率(打球速度95マイル以上の強打された確率)は18年の35・4%から、19年は29・3%と下がっている。

 チームは再建途上で、3月に36歳になる平野は優勝を狙えるシーズンにはいなくなっているかもしれない。もっとも今季前半、重要なイニングで好成績を残せば、7月末のトレード期限で他球団の有望な若手選手と交換でき、マ軍にとってもプラスに働く。そのため、シーズン中にトレードされた場合は25万ドル(約2700万円)受け取る異例のトレード手当もつけられた。

 抑え候補は現時点で昨季5セーブのマット・マギル投手(30)や、サム・ツイバララ投手(27)らも挙がるが、日米通算160セーブの平野が最有力候補に躍り出た。

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2020年1月31日のニュース