阪神育成ドラ1・小野寺 原口魂で「はい上がる!!」 小学生200人と触れ合い刺激

[ 2019年12月22日 05:30 ]

「大商大チャレンジキッズ」に指導者として参加した阪神育成ドラフト1位の小野寺暖外野手
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 阪神育成ドラフト1位の小野寺暖外野手(21=大商大)が21日、同大体育館で開催された「大商大チャレンジキッズ」に指導者として参加した。小学生(2~4年生)200人と触れ合い、「育成ということで一番下からのスタート。自分が活躍することによって、今は力を発揮できてない子供たちにも、どこからでもはい上がれるというのを見せたい」と誓った。

 「大商大チャレンジキッズ」は地域の小学生らにさまざまなスポーツを体験する機会を設けることによって、将来のスポーツに対する選択肢を広げ、参加する小学生の新たな可能性を見いだすことを目的として大商大が毎年開催している。

 同大強化クラブの学生が中心となって競技の魅力を伝えるイベントに小野寺は同僚の橋本(中日2位)、大西(ヤクルト4位)らとともに参加。およそ3時間にわたり手本役として子供たちを指導し、「小さい子が本当に楽しそうに、ただ単純に野球を楽しんでやっているのを見ると僕もそういう所を大事にしないといけないなと改めて感じました」と逆に小学生から刺激を受けた。

 自身もプロ野球選手との身近な出会いに憧れを抱いた少年期を過ごした。小学時代在籍していた奈良リトルシニアのOBで、左京小、平城東中出身も同じという西岡剛(元阪神、現BC栃木)が小学2年の時、あいさつに訪れた。「同じ奈良県出身ということでずっと意識して見ていた。生で見た時はでかいし、プレースタイルも格好いいなって思いました」と憧れを抱いた思い出を持つ。今度は自分が子供たちに夢を与える立場となり、「自分も人々に勇気を与えられるような選手になりたい」と決意を新たにした。

 「原口さんのようにはい上がる精神を見せたい」

 09年ドラフトで高卒入団した原口は4年目に育成契約へ切り替わり、7年目途中に支配下枠へ復帰。今季は大腸がんを乗り越えるなどした不屈の勇姿に感銘を覚えた。同じ育成の立場から、希望を与えられるような選手を目指していく。(阪井 日向)

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2019年12月22日のニュース