侍ジャパン、復興の五輪金ロード 直前合宿・仙台から開幕戦の地・福島へ

[ 2019年12月18日 05:30 ]

侍ジャパンの稲葉監督
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 侍ジャパンのスタッフ会議が17日、都内のホテルで開かれ、20年東京五輪開幕前の7月22日から約1週間、楽天の本拠・楽天生命パークで合宿を行うことを決めた。会議は稲葉篤紀監督やコーチ陣らが参加。山中正竹強化本部長は「仙台でスタートし、調整して福島へ乗り込んでいく。移動も考えそれが一番いい」と説明した。

 仙台合宿期間中には強化試合を2試合行う予定。対戦相手は未定で、楽天などプロ野球12球団のいずれかになる可能性が高い。

 東京五輪は7月29日に福島市のあづま球場で開幕戦を迎える。2戦目以降は横浜スタジアムへ舞台を移すが、11年東日本大震災からの「復興五輪」として開幕戦の球場に決まった。同じく被災した仙台から、「復興ロード」を歩み金メダルを目指す。

 全競技を通じた東京五輪の選手登録期限は7月6日とされる。野球の代表メンバー24人の登録期限や発表時期は未定だが「JOC(日本オリンピック委員会)とスケジュールや登録などこれから詰めていく」と山中強化本部長。前回08年の北京五輪では、開幕約3週間前が登録期限で、期限の約1週間前に発表された。プロ野球は7月20日のオールスター第2戦(ナゴヤドーム)を最後に8月13日まで中断することが決まっている。
 (後藤 茂樹)

 《ハマスタで英語研修会》東京五輪で野球・ソフトボールの主会場となる横浜スタジアムで球場職員25人を対象に英語のコミュニケーション研修会が行われた。主催した大会オフィシャルパートナーの「イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン」によると、競技会場向けの講義は初めて。米国人講師がジェスチャーを用いたやりとりで英会話への抵抗感を除きながら、五輪精神をグループワーク方式で教えた。馬場正幸ボールパークオペレーション課長は「職員の機運は高まっている。大会組織委と話して今後も進めたい」と語った。

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2019年12月18日のニュース