広島・今村700万円減で更改 セットアッパー奪回へ「いないとダメと思われる存在に」

[ 2019年12月6日 05:30 ]

セットアッパー奪回を誓った広島・今村
Photo By スポニチ

 広島・今村猛投手(28)が5日、広島市南区の球団事務所で来季の契約更改交渉に臨み、700万円減の推定年俸8000万円でサインした。勤続疲労から不完全燃焼に終わった10年目。セットアッパー奪回を誓う来季は残り75試合に迫る通算500試合登板を目標に掲げ、将来的には大野豊(本紙評論家)の持つ同707試合登板の球団記録更新を誓った。

 普段通りのポーカーフェイスでも安ど感は見て取れた。来季の契約を終え、会見に臨んだ今村は「思ったよりは下がらなかった。来季への話や、長い野球人生の話をさせていただいた」と説明。2年連続のダウン更改でも切迫感は皆無だった。

 10年目の今季は開幕2軍スタート。「前半は球威を欠いたし、変化球も悪かった」。1軍昇格は7月3日までズレ込み、登板27試合で3勝1敗1セーブ、防御率3・55に終わった。終盤の緊迫した場面を担ってきた蓄積疲労がにじんでいた。

 過去にもあった。11年から13年までの3季で180試合に救援登板し、14年からの2年間は低迷。だが16年には復調し、フル回転でリーグ連覇に貢献してみせた。「疲労が自然に取れたんじゃないですか」。その前例こそが今村のより所だ。

 無論、自然治癒力だけに頼ってはいない。「体をリセットしたい。いろいろ試行錯誤し、動きの基本を勉強したい」。他分野のスポーツに造詣の深いトレーナーに師事してトレーニング方法を見つめ直し、食事面にも気を配っているという。

 「僕自身、10年できるとは思っていなかった。11年目はまたリセットし、いないとダメだと思われる存在になりたい。勝敗を左右する場面で投げたい」

 積み上げた登板試合数は425。残り75試合で球団7人目の通算500試合登板に到達する。「来年、再来年には500試合に届くので目標として考えている」。12年には69試合に投げた実績があり、来季中の達成は不可能とはいえない。

 その先の光もある。「登板試合の球団記録を塗り替えるぐらい長くやってほしい」と鈴木清明球団本部長。大野豊の持つ通算707試合登板。今村自身も「大野さんが球団で一番投げていると聞き、イケるのでは…と。また一つ目標ができた」と気合を入れる。
 国内FA権を取得する見込みの来季、セットアッパーに返り咲き、節目の記録に向かってばく進する。 (江尾 卓也)

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2019年12月6日のニュース