ヤクルト・嶋、奥川に“マーとの経験”伝授 新天地のドラ1腕指南役任せろ!!

[ 2019年12月5日 05:30 ]

ヤクルトと契約を結びグッズを手に笑顔を見せる嶋(撮影・西尾 大助)
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 楽天を退団しヤクルト入りした嶋基宏捕手(34)が4日、都内の球団事務所で契約を結んだ。年俸5000万円プラス出来高の2年契約で、背番号は「45」。ヤクルトのユニホームを連想させる青系のネクタイを締め「ワクワク、ドキドキします。一番最初に声をかけてくれ、一番熱意を感じた」と熱い思いを込めた。

 誰にも負けない経験値がある。07年に楽天に入団。同期に現ヤンキースの田中がいた。当時の野村監督には帝王学をたたき込まれた。努力を重ね、11、13年は田中とのコンビでバッテリー賞にも輝いている。球団からも「今までの経験や勉強してきたことを伝えてほしい」と託された。

 ヤクルトには、その田中を目標に掲げるドラフト1位右腕の奥川(星稜)が入団する。嶋は「田中は勝手に成長していった」と苦笑いで謙遜しつつ「こういう練習をしていたとか、こういう人の話を聞いてこうなったとか、少しは話ができる。(奥川とも)一緒に成長できたら」と、指南役にも一役買う。

 ヤクルトの正捕手には中村がいるが「本気でレギュラーをつかみにいきたい」と言い切る。今季は腰のケガなどで自己最少57試合出場に終わったが、現在は体調も回復。背番号も「45」に決まり「“ヤクルトの45は嶋”というイメージをつけたい」と覚悟も決めた。

 今季のチーム防御率は12球団ワーストの4・78。立て直しは急務だ。「野球に飢えてます。今日から新しいスタートです」。野村監督も指揮を執ったヤクルトで、嶋は自身の経験を惜しみなく伝えていく。 (川手 達矢)

 ▼ヤクルト今野(嶋とともに楽天を戦力外となり移籍。背番号は69)直球には自信がある。20、30試合は投げたい。

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