【東尾修 日本シリーズ大分析1】追い詰められた巨人バッテリー…19歳の戸郷には酷な内角要求

[ 2019年10月23日 08:30 ]

SMBC日本シリーズ2019第3戦   ソフトバンク6-2巨人 ( 2019年10月22日    東京D )

4回2死満塁、3球目、柳田の内角を攻める戸郷(左)、大城の巨人バッテリー(撮影・木村 揚輔)
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 ソフトバンクが敵地で王手をかけた日本シリーズ第3戦。スポニチ本紙評論家の東尾修氏(69)は、追い詰められたチームの心理状況で巨人は後手に回った、と分析した。同点の4回から救援した高卒新人の戸郷の押し出し四球に、後のないチーム状況が表れたと指摘。眠っていた主砲も目覚めたソフトバンクに対し、3連敗の巨人は打線の奮起がポイントとした。(構成・秋村 誠人)

 追い詰められ、余裕がなくなっていたのだろう。1点を勝ち越され、なおも2死満塁の場面。3番・柳田に対する巨人バッテリーの配球がこの試合の行方を決めてしまった。

 マウンドにはこの回からリリーフした高卒新人の戸郷。2球ボールとなって3球目だった。捕手の大城が構えたのは内角の厳しいところ。満塁で要注意の柳田だから甘くはいけない。しかし、柳田はホームベースぎりぎりに立っている。そこで内角に要求するのはあまりに酷だ。ベテラン投手ならいざ知らず、19歳の戸郷にはこの場面で投げ切る力はまだない。案の定、3ボールとなってストレートの押し出し四球。重い2点目を献上して、続くデスパイネの2点打につなげてしまった。

 2連敗で本拠地に戻ってきた第3戦。先制しながら追いつかれる苦しい展開で、もう1点もやれないという思いだったのだろう。でも、こういう場面、若い戸郷のような投手には「真ん中に思い切り来い」でいい。真ん中を狙って内、外どちらかに行けば力のある球で打ち取れる可能性もある。それくらい開き直っていい場面だ。

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