京大 14年以来の年間6勝、原が1失点完投勝利 今世紀初の勝ち点2&最下位脱出王手

[ 2019年10月13日 14:12 ]

関西学生野球秋季リーグ戦 第7節1回戦   京大2―1同大 ( 2019年10月13日    ほっと神戸 )

<京大・同大>完投勝利を収め、捕手・長野とタッチする京大先発・原
Photo By スポニチ

 京大が接戦を制し、2014年以来となる年間6勝を記録した。先発・原健登投手(3年=彦根東)が9回4安打1失点完投勝利。同一リーグ戦内での3勝は14年春の田中英祐(元ロッテ)以来の快挙となった。

 安定感抜群だった。原は直球、カットボールを軸に打たせて取る投球を徹底。2―0の8回、先頭からの連続四球を発端に1点を失ったが、最後までリードを守り抜いた。「最後、勝ち点を取って最下位脱出を決めたいと思っていた。何勝目とか、数字は気にしていなかった」。冷静かつ大胆な投球でチームに勝利を導いた。

 今春リーグ戦中に右肘を痛め、約4カ月間の戦線離脱を余儀なくされた。肘の負担を減らすため、ボールの握り方を変えるなど工夫を凝らし、9月22日近大戦で今季初勝利を完封で飾った。

 「今までは全部いい球を投げようとして、力んで甘く入ったり、最初から全力で行って、途中でバテたりしていた。近大戦で勝った時は力が抜けて、いい投球ができていた」

 自身の調子もチーム状態も、一気に上昇カーブを描いた。

 14日の2回戦に勝てば、同大から2014年秋以来の勝ち点奪取となり、00年秋以来、今世紀初の勝ち点2と最下位脱出が確定する。さらに年間7勝となれば、関西学生野球連盟が発足した1982年以来初。最終節の立命大―同大の結果次第では4位の可能性も残し、これも連盟発足後初の快挙となる。京大が歴史の壁に挑む。

続きを表示

2019年10月13日のニュース