阪神メッセ、命を懸けたからこその“不服” こだわった「奪三振」と「与四球」

[ 2019年9月30日 06:00 ]

阪神・メッセンジャー(撮影・成瀬 徹)
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 【記者フリートーク】そこに“命”を懸けていた。来日してから10年間、登板後にスマホの計算アプリに数字を打ち込むことが、ルーティンだった。

 ランディが投手としてこだわってきたものが、守備に影響されない「奪三振」と「与四球」。メジャーでは一般的な指標で、投手の能力、特に制球力の高さを示す「K/BB」(1つの四球に対しての奪三振の割合)の計算を欠かさなかった。

 「投手として自分の能力でアウトを取り、無駄なランナーをいかに出さないか。そこには、ずっとこだわってきたから」。投手としての生命線だった。皮肉にも17年にマークしたキャリアハイの「3・52」をピークに下降し始め、今季は「1・42」。数字は如実に「衰え」を示した。

 なぜランディが、審判の微妙な判定に過剰に反応し、ストレスを溜めることが多かったのか。1つのボール、1つの四球への執念。そこに投手生命を懸けていらからこその「不服」だった。(阪神担当・遠藤 礼)

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