楽天・平石監督「ONE TEAM」で下剋上突破だ 大金星のラグビー代表に続く

[ 2019年9月30日 05:30 ]

楽天・真喜志ヘッドコーチ
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 ラグビー日本代表が掲げる「ONE TEAM」の精神で、楽天がリーグ3位からの「下克上」を成し遂げる。10月5日に初戦を迎えるCSファーストSの相手は、シーズンで12勝13敗と負け越した2位ソフトバンク。平石監督は、勝利のためにはチームの一体感が不可欠だと強調した。

 「チームが一つになることが大事。短期決戦は何が起こるか分からないので。予想を上回ることで人は感動すると思う」。手本にするのは、ラグビーW杯で世界ランク2位だったアイルランドから大金星を挙げた日本代表だ。指揮官はともにラグビーの名門でもある同志社大とトヨタ自動車の出身で「大学も社会人も野球部とラグビー部の寮が隣り合わせだった。ラグビー部には仲のいい選手もいて。よく試合も見に行った」と振り返る。

 日本代表でも活躍した大西将太郎氏(現立命大コーチ)は大学の2学年先輩で「当時はスーパースターで本当にかっこよかった。プロ入り後も連絡を取らせてもらう機会が何度かあった」。競技は違っても、野球とラグビーの共通点は少なくない。どちらもポジションごとの役割が明確で、チームの結束力が勝敗に大きく左右する。

 本拠地での全体練習では、報道陣には非公開でサインプレーなどの確認を行った。13、17年のCSを経験している藤田は「下から上がっていくチームの方が勢いがある。投手も野手も総力戦で勝って、まずはファイナルに進みたい」。個の力ではなくチームが結束し、3位からの日本一という大金星を目指す。 (重光 晋太郎)

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2019年9月30日のニュース