賢介父・義文さん「第二の人生も頑張れ」

[ 2019年9月28日 07:45 ]

日本ハム 田中賢引退試合   日本ハム1―5オリックス ( 2019年9月27日    札幌D )

札幌ドームで日本ハム・田中賢の引退試合を見守った父・義文さんと母・邦子さん
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 この日、午前中の便で福岡空港を出発し、オリックス戦に駆け付けた田中賢の父・義文さん(71)と母・邦子さん(68)は、スタンドから息子の最後の雄姿を見守った。

 幼少期に9歳上の兄から影響を受けて野球を始めたが、性格は邦子さんいわく「怖がりで慎重」。「良いことはすぐ忘れ、悪かったことはずっと覚えている」とプロ入り後は常にネガティブな思考を持って努力を重ねてきた38歳は、当時から一歩引いて自分を客観視する大人びた雰囲気を漂わせていたという。

 中学、高校と順調に野球人生を歩き、念願のプロ入り。1年目だった00年9月20日の近鉄戦では「もしかしたら打てるかもしれない」と予感めいたものを感じて両親を東京ドームに招き、プロ初安打を放った。当日の夜は球場に隣接するホテルに3人で宿泊。川の字で寝るなど親子水入らずの時間を過ごした。

 幼少期から言い聞かされた父の言葉は人生の指針だ。「逃げるな。真っすぐ、正直に生きろ。コツコツ努力すれば必ず壁は乗り越えられる」。全盛期の12年オフに海外FA権を行使してメジャーに挑戦。13年からの2年間で8安打に終わったが「父の言葉があって迷いなく(米国に)行かせてもらった。失敗だったかもしれないけど、必ずこの先の人生に生きる」と言い切る。

 試合後のセレモニーで田中賢は両親、妻子への感謝の言葉を語り、何度も大粒の涙を流した。義文さんは「感動をありがとう。第二の人生も頑張ってほしい」と息子にメッセージを贈り、邦子さんも「本当にお疲れさまでした」と涙を拭った。(山田 忠範)

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