ソフトB、ギータ弾で首位死守!西武と再び1差 3日にもM点灯

[ 2019年9月2日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4-1西武 ( 2019年9月1日    メットライフD )

3回1死、柳田は先制ソロホームランを放つ(撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 やっぱり、頼りになる男だ!ソフトバンクが1日、西武に4―1と競り勝った。ゲーム差なしで迎えた首位攻防第3ラウンドは、3回に柳田悠岐外野手(30)がバックスクリーン右へ決勝7号ソロ。負ければ、6月24日以来の首位陥落となる危機だったが、直接対決3連敗を阻止した。チームの連敗も5でストップ。2年ぶりのリーグ制覇へ、3日にも待望の優勝マジックが点灯する。

 ボールがつぶれたかのような音が響き渡った。柳田のフルスイングから放たれた打球は重い空気を切り裂き、バックスクリーン右へ飛び込んだ。

 「甘い球をしっかり仕留められた。自分のスイングができた。でもホームランよりチームが勝ててよかった」

 0―0の3回1死から十亀のスライダーを完璧に叩いた。先制の7号ソロ。4月7日に左膝裏の肉離れを起こし、翌8日に出場選手登録を抹消。8月21日のオリックス戦で戦列に戻ってから、この130メートル弾が復帰後初の決勝打となった。

 昨年36本塁打もメットライフドームではノーアーチ。9月には練習中に打球が左側頭部を直撃し、離脱となった因縁の場所だが、2年ぶりの「所沢弾」には「今年初めて来たからね」と笑った。

 1軍合流後の打順は2、4、5番を任された。前日から定位置の3番に復帰したが、守備で足を引っ張った。初回に中前打を処理した後、本塁送球を焦って後逸するなど2失策。この日は個別で守備練習を課せられた。試合前こそ「最悪です」と漏らしたが、約4時間後には「野球の神様はいるんだな」とうれしそうにつぶやいた。

 西武との首位攻防戦で先に2連敗。チームは6月25日から守ってきた単独首位から陥落する危機だったが、主軸が並んだ打線が機能した。柳田の先制弾に加え、6回に松田宣が2戦連発の26号ソロ。背中痛から復帰即4番に座ったデスパイネも9回に適時打を放った。10日ぶりの勝利に、工藤監督も「みんながそろって初の試合で勝てたのは大きい」と息を吐いた。

 4カ月間のリハビリを経て実戦復帰した8月8日の2軍戦で、柳田は涙を流して感傷に浸ったが、今は「勝利」だけを追い求める。「デスパイネも戻ってきたし、クタクタになるまでやります。残り21試合でしょ」。2年ぶりリーグV奪回へ、さあ、ラストスパートだ。(伊藤 幸男)

 ≪3日にもM18≫ソフトバンクが西武に勝ったため、早ければ3日にも優勝へのマジックナンバーが点灯する。条件はソフトバンクが楽天に勝ち、西武がオリックスに引き分けか敗戦。ソフトバンクが引き分けでも西武が敗戦なら、いずれの場合もM18が出る。

続きを表示

2019年9月2日のニュース