メジャーに衝撃! 誰がスカッグス投手に医療用麻薬を渡した? エンゼルスに捜査のメス

[ 2019年8月31日 11:58 ]

麻薬性鎮痛剤の過剰摂取が死因と断定されたエンゼルスのスカッグス投手(AP)
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 米テキサス州の検視局は30日、遠征先のテキサス州サウスレイクのホテルで7月1日に急死したエンゼルスのタイラー・スカッグス投手(享年27)の死因を公表。直接的な死因は吐瀉物が喉につまっての窒息死だが、それを引き起こした原因は2種類の医療用麻薬(麻薬性鎮痛剤)とアルコールの同時&過剰摂取によるものと断定した。

 AP通信によれば、検出された薬物は合成オピオイドと呼ばれる医療用麻薬のうちフェンタニルとオキシコドンの2種類。オキシコドンよりもより強力な薬剤となるフェンタニルは人気ミュージシャンのプリンスが過剰摂取で死亡(2016年)したことでも知られており、スポーツ専門局のESPNによれば、スカッグスのフェンタニルの血中濃度は法律で定められている量の15倍に達していたとされている。スカッグスは強い鎮痛効果のある薬物をアルコールと同時に摂取。体が麻痺してしまったために喉につまったものを吐き出せなくなったと考えられている。

 これを受けて遺族側は「自分が愛しているスポーツで将来性を約束された選手がやる行為からは完全に逸脱している。私たちはなぜ麻薬を手にしてしまったのかという真実が明らかになるまで闘っていく」という声明を発表。当局は“事件性”にまでは言及していないが、遺族側は「球団職員が捜査の対象になるかもしれないと聞いて驚いている」と語っており、今季7勝(7敗)を挙げていた同投手に薬物を手渡した人物がエンゼルスの中に存在する可能性を示唆した。

 エンゼルスのブラッド・オースマス監督(50)は「彼は以前から体の痛みなど訴えたことはなかった。だから(検視結果)にとても驚いている。ただ親友とチームメートを同時に失ったという事実には変わりはない」とレッドソックス戦の試合前にコメント。大リーグ機構のパット・コートニー広報は薬物提供者が存在する可能性について「それは知らなかった。これから調査することになる」と語っており、警察当局の捜査を含めて真実の解明が待たれるところだ。

 ▼オピオイド(Opioid) ケシから採取されるアルカロイドやそこから合成された化合物を意味するもので、脳や脊髄に作用して痛みを抑える薬の総称。「医療用麻薬」とも呼ばれ、法律で医療用に限って使用が認められている麻薬(トラマドール、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニル、タペンタドール、メサドンなど)を指している。ただし多量に摂取すると嘔吐や昏睡、呼吸抑制などの副作用を引き起こすことでも有名。米国では麻薬中毒の4割強がオピオイドによるもので、社会問題にもなっている。

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