阪神、中日と57年ぶり0―0ドロー 20イニング連続無得点に矢野監督反省

[ 2019年8月14日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0-0中日 ( 2019年8月13日    ナゴヤD )

8回無死一塁、大山は二塁ゴロ併殺打に倒れる(撮影・大森 寛明)
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 阪神は13日の中日戦で決め手を欠き、0―0で今季6度目の引き分けとなった。12日の試合の2回から20イニング連続無得点という相変わらずの貧打。左腕・大野雄対策で矢野燿大監督(50)が組んだオーダーも不発だった。

 スコアボードには両軍「0」が12個ずつ並んだ。中日戦のスコアレスドローは1962年5月3日以来、57年ぶり。阪神は前夜12日の2回から20イニング無得点で、3時間59分の末に今季6度目の引き分けに終わった矢野監督も、唇をかみしめた。

 「誰かがね…。打ってればっていうのはある。俺自身の反省というのもある。誰かのせいっていうことではないというか、チームとしての責任」

 選手の労をねぎらいつつ、自らも頭を下げた。得点機は何度もあった。3回2死一、二塁ではソラーテが見逃し三振。5回1死一、二塁からは福留が空振り三振、続くマルテも遊飛に倒れた。7回1死一、二塁でも4試合連続の新4番マルテが初球を詰まらされて痛恨の投ゴロ併殺に終わった。

 「打ちに行ったけど、打てなかった。チームに貢献したいと思っている」

 さらに8回は無死一塁で大山が二ゴロ併殺で、直後に梅野が左前打する拙攻ぶり。11回も1死一、二塁で途中出場の高山が二ゴロ併殺。6度も得点圏に走者を進めながらも一度も還せなかった。

 中日は勝ちパターンの一角を担う3連投中のロドリゲスと福がそれぞれ登板回避。それだけ相手救援陣も苦しい状況だったが、最後まで三塁ベースさえ踏めなかった。ナゴヤドームでの5連敗を止められない。その要因となっている得点力不足はそれほど深刻だ。

 球場別の打撃成績を見れば一目瞭然で、各項目でワーストの数字が並んでいる。特に今季9試合で16得点しか奪えず、本塁打はわずか2本。それも大山と陽川のソロのみだ。

 「もちろん決めてほしいし、そのために来てもらっている。ソラーテにしても、マルテにしても。そういう選手。でも、俺の反省もある。チームを前にもっていくかが俺にとっては大事」

 指揮官は苦しい胸の内を明かした。6勝12敗1分けとなり、今季の中日戦の勝ち越しがなくなった。3位の広島とは5ゲーム差に広がった。「どう点を取るかというのは残り試合もチームにとって大事な部分」。残り34試合。もう虎ファンも拙攻は見飽きた。上位浮上へと望みをつなげるためには打ち勝つしかない。(山本 浩之)

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