智弁和歌山 1イニング3発!ド派手逆転劇 08年の先輩と同じ日付に史上2度目の大会記録

[ 2019年8月14日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 第8日2回戦   智弁和歌山7-1明徳義塾 ( 2019年8月13日    甲子園 )

<明徳義塾・智弁和歌山>7回1死一、二塁、勝ち越しの3点本塁打を放つ智弁和歌山・細川(撮影・後藤 正志)
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 智弁和歌山が明徳義塾戦の7回に、同校が2008年に記録し大会記録となっている1イニング3本塁打を放った。細川凌平外野手(2年)の勝ち越し3ランに始まり根来塁外野手(3年)の2ランと東妻純平捕手(3年)の2者連続となるソロ本塁打。この回一挙7得点で逆転勝ちした。

 令和になっても強打は健在だ。1点を追う7回1死一、三塁から黒川の幸運な内野安打で同点に追いつくと平成時代に何度も甲子園にこだました金属音が蘇った。なおも一、二塁で2年生の細川が高め直球を振り抜き「行けー」と絶叫。右翼席に飛び込む勝ち越し3ランに右拳を突き上げ全身で喜びを表現した。

 「決めてやる、還してやると打席に入りました。球場も味方してくれました」

 黒川の併殺コースの打球が遊撃手の前で弾み巡ってきた打席。「あそこで跳ねて神様は見ているんだと」。普段の浜風とは違う左翼から右翼方向への風も味方した。「コンパクトに次につなぐ意識で」臨んだ結果が値千金の一発となった。

 先輩の夏を終わらすことはできない。小学5年時、全京都学童大会直前に練習で鎖骨骨折。主力だったが先輩の最後に貢献することができなかった。1学年上の池田、黒川と同じ下宿で黒川とは毎日、素振りをともにするなど「師匠みたいな存在」と慕う。「泥くさくつないだ姿を見て、やらないといけないと思った」と感謝の気持ちを力に変えた。

 後輩の一撃に3年生も燃えた。2死一塁から根来も右越え2ラン。続く東妻はバックスクリーンへ2者連続、今春に続く自身通算2本目となるソロアーチ。「(中谷監督から)次、代打やから絶対、塁に出ろと言われた。出るどころか還ってきた」。この回一挙7得点。兄勇輔(現ロッテ)が14年選抜で自らの暴投でサヨナラ負けした因縁の相手の息の根を止めた。

 1イニング3本塁打は08年に先輩が打ち立てた大会記録に並んだ。くしくも同じ8月13日。11年の時を経て歴史は繰り返された。
 3回戦は今大会No・1投手の奥川擁する星稜が相手。「いい投手だというのはわかっている。謙虚にいきたい」と細川は静かに闘志を燃やした。令和初代王者へ、剛腕撃ちで最高の弾みを付ける。(北野 将市)

 ≪11年ぶり2度目≫智弁和歌山が7回に2者連続を含む3本塁打。夏の甲子園での1イニング3本塁打は08年に智弁和歌山が3回戦・駒大岩見沢戦の8回に坂口2、勝谷で記録して以来11年ぶり2度目。この試合の3本塁打で智弁和歌山の夏の通算本塁打は47本となり45本のPL学園を抜き2位に浮上した。トップは大阪桐蔭で50本。

 ▽前回の智弁和歌山1イニング3本塁打 2008年8月13日の3回戦・駒大岩見沢戦で1点を追う8回無死一、二塁から坂口が中堅左へ逆転3ラン。さらに4点を追加した後、勝谷が中越え3ランを放ち続く坂口が左翼ポール際に2者連続、史上初の1イニング個人2本塁打となるソロ本塁打。この回8安打で11得点。15―3で大勝した。

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